ショックガード® TGKシリーズ

製品写真
  • エアクラッチ機能を持つ多機能なタイプ
  • ・レギュレーターのエア圧を調節することで、運転中のトルク遠隔操作が可能です。
  • A形スプロケットが直接取付可能なタイプ2とエクトフレックスカップリングを組合せたタイプ5、タイプ7を選択可能です。
  • ・トルクの伝達素子になっているボール&ポケットの配列は、1カ所でしか噛合わない独特の組合せになっています。
  • ・遠隔操作でON-OFFクラッチとしても使用可能です。
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-- 使用可能スプロケット最小歯数 -- (ドラッグで移動できます)

使用可能スプロケット最小歯数

・TGK シリーズ

形番 スプロケット最小歯数
RS35 RS40 RS50 RS60 RS80
TGK20 30 24 20 17 -
TGK30 37 29 24 20 16
TGK45 50 38 32 27 21

注)スプロケットの伝達能力は考慮しておりません。

構造

TGK20~45 構造

(1) ハブ (2) エンドナット (3) 六角穴付止ネジ (4) セットピース (5) ドライブプレート (6) スライドプレート

(7) シリンダ (8) 管継手 (9) シリンダカバー (10) 六角穴付皿ネジ (11) ピストン (12) シールA (13) シールB

(14) ドライブボール(鋼球A) (15) ブッシュ (16) スナップリングA (17) ラジアルベアリング

(18) スラストベアリングA (19) スラストベアリングA (20) ハウジング (21) 六角穴付皿ネジ

(22) スラストベアリングB (23) スラストレース (24) ドライベアリング (25) ボールベアリング

(26) スナップリングB (27) センサターゲット (28) 六角ナット (29) グリスニップル

作動原理

TGKシリーズの作動原理をアニメーションでご覧ください。

通常時(噛合い時)

TGKシリーズの動力は、ハブから入りドライブボールを介して、出力側のドライブプレートに伝達されます。(またはその逆)
このドライブプレートにスプロケットやタイミングプーリをボルトで直接取付け使用します。

ハブのフランジ部に数個のドライブボールが入る穴が設けられ、そこにドライブボールが配置されています。
出力側となるドライブプレートには、ドライブボールが入るポケットが有ります。
エア供給口よりシリンダ内に空気を送り込むとピストンはドライブプレート側に移動します。

この時、ドライブボールはスライドプレートを介して加圧された状態になり、動力の伝達をします。
また運転中に負荷に合わせたトルク変更ができ、タイマやコントローラを使用して圧力を切替えるシステムを作り自動的にトルクを変更することが可能です。

例えばこのシステムを使うことにより、起動トルクに適応した高いトルクと低い運転トルクに自動的に変えることができ、機械に最適なトルク設定が行えます。

作動原理

過負荷時(トリップ時)

過負荷が発生するとドライブボールは空気の圧力に逆らってスライドプレートをシリンダ方向に押し戻し、ドライブプレートのポケットから飛出し、空転を始めます。

この時、センサーターゲットがシリンダ方向に移動するため、この移動量をリミットスイッチで検出し、シリンダ内の空気を抜いてドライブボールに加わる力を除けば、
動力は完全に遮断され機械を保護することができます。

*リミットスイッチ取付例については製品形番ページを参照ください。

クラッチ機構

機械調整や保守などで駆動系を切離す場合、エアの供給を中止しシリンダ内の空気を抜くと、内部に配置されたスプリングによりハウジング・スライドプレートは、
シリンダ側へ押し戻されます。

このため、ドライブボールはドライブプレートのポケットから離れ、クラッチを切った状態になります。

ドライブプレートには、ベアリングが内蔵されており、長時間空転を続けても支障ありません。

復帰方法(クラッチ接続)

エア供給口よりエアを供給して再起動すれば自動的に一回転以内で定位置復帰します。

TGKシリーズは、作動後にエアを供給している状態で回転を続けると連続復帰しますので過負荷発生後、リミットスイッチなどで過負荷を検出し、エアの供給を中止してください。

仕様(標準機種)

設定トルク範囲 N・m 繰返し作動トルク精度 バックラッシ 復帰方法
15~392 ±5% 極小 自動

■タイプ2:A形スプロケット、プーリを直接取付可能。

■タイプ5:エクトフレックスを組合せたカップリングタイプで角度の誤差を許容。平行度の誤差は許容できません。

■タイプ7:エクトフレックスを組合せたカップリングタイプで角度と平行度の誤差を許容。

カタログ・取扱説明書

形番表示

※単体タイプ

TGK 20 - A 2 - TH20JD2

シリーズ

サイズ



タイプ
2:タイプ 2

軸穴記号
エア圧力

※カップリングタイプ

TGK 20 - A 5 - TH20JD2 X CH30JD2

シリーズ

サイズ




タイプ
5:タイプ 5
7:タイプ 7

ショックガード側
軸穴記号

カップリング側
軸穴記号
エア圧力
軸穴記号詳細
軸穴径公差 軸穴径 キー溝公差 止ネジ位置
T H 20 J D2
C H 30 J D2
T:ショックガード側
C:カップリング側
F:F7
G:G7
H:H7
軸穴径は
1mm単位です
J:新JIS Js9(標準)
P:新JIS P9
F:旧JIS F7

[クリックで拡大]

■つばき形番ナビ

選択形番:

*正しい形番を生成するために、項目の選択は左から右へ順に行ってください。

シリーズ サイズ エア圧力 タイプ 軸穴径 軸穴径
公差
キー溝
公差
止ネジ位置 トルク
設定値
 TGK  A:エア圧力

 単体



カップリング


ショックガード側
15

65
  N・m
カップリング側

製品形番一覧

※形番クリックで詳細情報を表示します。

設定トルク範囲
N・m
単体 カップリングタイプ
軸穴径範囲
mm
形番 カップリング側
軸穴径範囲 mm
形番
タイプ2 タイプ5 タイプ7
15~65 10~20 TGK20-A2 17~42 TGK20-A5 TGK20-A7
30~147 12~30 TGK30-A2 17~60 TGK30-A5 TGK30-A7
90~392 22~45 TGK45-A2 27~74 TGK45-A5 TGK45-A7

選定計算

つばきショックガード全シリーズを対象に、使用条件に合うショックガードを選定いたします。

本ページ上部の「選定計算」のタブをクリックしてください。

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トルク調整

トルク調整は、トルク相関図を参照し、要求するトルクに合った空気圧をレギュレータ(圧力調整器)で調整してTGKのシリンダに空気を送り込むことにより正確に行えます。

また、機械を空転中でも空気圧を変えることにより作動トルクを変更できます。

使用空気圧力・・・0.14~0.55MPa

(注) 空気供給源の圧力が、設定圧力より低下しないようにしてください。

サイズ 最小トルク
N・m
最大トルク
N・m
TGK20 15.0 65.0
TGK30 30.0 147
TGK45 90.0 392

トルク相関図

トルク相関図_TGK20
トルク相関図_TGK30
トルク相関図_TGK45

エアコントロールシステム

従来の保護機器は、運転中に作動トルクを変更することができません。
TGKシリーズは、運転中に空気圧を変え、作動トルクを変更することができるため、始動時のみ起動トルク
より高いトルクに設定し、その後最適な設定トルクに変更し、機械を保護することができます。(右図参照)
エアコントロールシステム

エアコントロールシステムの事例

シングルエアコントロールシステム

デュアルエアコントロールシステム