製品情報 クラッチ
2つの動力伝達軸間で回転を伝達、遮断する機械要素です。
カムクラッチ(ワンウェイクラッチ)とSRクラッチ(一回転クラッチ)の2種類のラインアップがあり、カムクラッチは内・外輪の間に多数のカムを配列した機械式ノンバックラッシ構造で、バックストップ、オーバランニング、インデキシングの3つの用途別にラインアップ。
SRクラッチは簡単なレバー操作により、連続回転している外輪(駆動側)から内輪(負荷側)へ、正確なタイミングで1回転または整数回転を与えることが可能です。
カムクラッチ (一方向クラッチ) とは
機械式ワンウェイクラッチと言えばつばきのカムクラッチ。
多数のカムを配列した機械式ノンバックラッシの一方向クラッチ(ワンウェイクラッチ)です。
バックストップ、オーバランニング、インデキシングの3つの用途別にラインアップしています。
SRクラッチ (一回転クラッチ) とは
SRクラッチは簡単なレバー操作により、連続回転している外輪(駆動側)から内輪(負荷側)へ、1回転または整数回転を与えるクラッチです。
内・外輪が噛み合う機構により、摩擦機構、ラチェット機構、ピン・キー機構などのクラッチでは成し得ない、信頼性の高い正確なタイミング駆動を可能にします。
クラッチ製品一覧
インデキシング
回転間欠送りとも言います。外輪の一定サイクルの運動を、間欠的な回転運動に変えて、内輪(軸)に伝達します。
高頻度の噛み合いと空転を繰り返す使用法です。
外輪に一定角度の往復運動を与えて、カムクラッチに噛み合いと空転を交互に連続的に行わせ、間欠送りをします。

製袋機のシート送りの例

左図は製袋機のビニールシート送りに使用された例です。
偏心板からの往復運動をラック&ピニオンで増速し、カムクラッチ外輪の往復角度を大きくして
います。なお、ビニールシートの送り制度を高めるためにブレーキを使用しています。
カムクラッチを使用する場合のメリット
- ・サーボモータを上回る高い送り頻度が可能(最大1200回/分)
- ・無段階に送り長さの調節ができ、パラメータの設定に悩まなくて済みます。
- ・低コストのインデキシング機構を実現できます。
MIシリーズ
形番 MI~
高精度のインデキシング送りが可能なタイプです。
- ・主にインデキシング用途に使用します。
- ・高精度のインデキシング送りが可能です。
- ・中低速インデキシングで送り長さの小さい用途に最適です。
- ・連続噛み合い運転で、負荷変動のある場合にも適しています。
軸径範囲 mm
Φ19~Φ250
トルク範囲 N・m
314~176000
MI-Sシリーズ
形番 MI□□-S
耐摩耗性に優れた、インデキシング用のカムクラッチです。
- ・特殊な表面硬化処理を施したカムを使用していますので、耐摩耗性に優れています。
- ・製袋機やコイリングマシンの材料送り用に、特別に開発したシリーズです。
- ・低速インデキシングで送り長さが大きい用途に最適です。
- ・ご注文生産品です。
軸径範囲 mm
Φ55~Φ75
トルク範囲 N・m
43.1~196
MXシリーズ
形番 MX~
高速インデキシング時において、高い送り精度を実現できます。
- ・高速インデキシング時の、噛み合いの応答性に優れていますので、高精度送りが可能です。
- ・高速インデキシングで送り長さの小さい用途に最適です。
軸径範囲 mm
Φ22~Φ70
トルク範囲 N・m
78.4~784