ラムダ® カーブドチェーン

- 横方向に大きく曲がる無給油チェーンです。
- ピン・ブシュの独自の構造と、プレート・プレート間の大きなクリアランスによって、横方向に大きく曲がるラムダチェーンです。
【無給油長寿命】【クリーン】
特長
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・手軽に曲線駆動が可能
RSタイプのスプロケットを利用して、曲線伝動ができます。
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・無給油で長寿命
ラムダカーブドチェーンは無給油でも、特殊含油ブシュの効果により、長寿命でご使用いただけます。
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・NSF H1*対応の潤滑油を採用。食品機械にも使用可能です。
*NSF H1はNSFが規定している規格で、「偶発的に食品に触れる可能性がある箇所で使用できる潤滑剤」です。
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・使用温度
-10℃~150℃の範囲でご使用いただけます。
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・基本構造
※内プレートの板厚を1サイズ大きくし、引張強さなどの強度を確保しています。
そのため、汎用ローラチェーンよりピン長さが長いので、お取り替えの際は装置との干渉をご確認ください。
スプロケットの仕様選定に際して
お客様での使用環境やご利用のチェーン仕様に対応したスプロケット仕様の選定が必要です。
ラムダカーブドチェーンには標準スチール製RSスプロケットをご使用ください。
チェーン・スプロケット適合表はこちらからご覧下さい。
カタログ・取扱説明書
形番表示例
RS40 | - | LMCCU | - | 1 | - | RP | + | 230L | - | MWJ | R | - | 2 |
| サイズ |
| 仕様 |
| 列数 |
| | | |
| リンク数 |
| | | | | |
| | | |
| オプション記号 |
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本体ピン形式 |
反対側端末 |
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端末 |
■ つばき形番ナビ
商品一覧
※クリックで詳細情報を表示します。
ピッチ mm |
列数 | サイズ&仕様&列数 | ローラ径 mm |
内リンク内幅 mm |
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12.70 | 1 | RS40-LMCCU-1 | 7.92 | 7.95 |
15.875 | 1 | RS50-LMCCU-1 | 10.16 | 9.53 |
19.05 | 1 | RS60-LMCCU-1 | 11.91 | 12.70 |
ラムダチェーン検討・採用の注意点
- 1. 異物混入対策
チェーンが直接食品に接触する場合や、剥離片や摩耗粉が食品に混入する恐れがある場合は、ご使用にならないでください。
食品以外でも、剥離片や摩耗粉が問題となる環境でのご使用に際しては、適切なカバーを設置頂くなど異物混入対策を行ってください。
ニッケルめっきは食品衛生法・労働安全衛生法では規制対象になっておりませんが、めっきの剥離が懸念される場合はご注意ください。 - 2. 製品の油について
使用条件によっては、ブシュの含浸油が飛散することがあります。
ラムダチェーンは、製造都合によりNSF H1に非対応の油が若干付着しています。
ブシュの含浸油が無くなれば急速に油切れを起こし、摩耗伸び寿命に至ります。 - 3. 使用環境
塵芥が介在するときは、早期に摩耗伸び寿命に至ることがあります。
ブシュの含浸油が抜けるような薬品・溶剤・脱脂の雰囲気、並びに水中や真空下でのご使用は避けてください。
ラムダチェーンには防錆効果のある油を塗布していません。高温多湿の場所、粉塵のある場所を避けて保管ください。 - 4. 2列チェーンについて
ラムダチェーンとラムダ強力チェーン(コーティング仕様とKF仕様を含む)の2列は、横ピッチがRSローラチェーンと異なります。
RSスプロケットではなく、専用スプロケットをご使用ください。
ラムダチェーン2列RS互換仕様は横ピッチがRSローラチェーンと同一です。RSスプロケット2列用を使用できます。
LMD-2とLMDS-2のチェーンとは、継手リンクなどの連結部品も含めて、併用はできません。取替えはチェーン一式で行うと同時に、適合するスプロケットをお選びください。 - 5. 装置側との干渉確認
無給油チェーンは外・内プレートの板厚やフェルトシールの有無により、それぞれピンの長さが異なります。
RSローラチェーンよりもピンが長いため、置換の際には装置との干渉の有無をご確認ください。
高温域における摩耗寿命比較 (参考)
ローラチェーンの摩耗寿命は、チェーンの速度や作用する荷重、スプロケットの歯数、状態、環境、温度などの条件により異なります。
線図は目安となります。
※ラムダチェーンは、チェーンの全長に対し、+0.5%に達したとき、摩耗寿命と判断します。
150℃温度域
RS50 サイズ(当社実験比・無給油運転)

230℃温度域
RS50 サイズ(当社実験比・無給油運転)

- 注)1. ラムダチェーンの使用可能温度は、-10℃~150℃です。
- 2. チェーン温度が、雰囲気温度以上になることがあります。チェーン温度が使用温度を超えないようにご注意ください。
- 3. 150℃~200℃未満では、伝動能力がカタログ値の3/4に低下します。温度に合った選定をお願いします。
- 4. 200℃~230℃以下では、伝動能力がカタログ値の1/2に低下します。温度に合った選定をお願いします。