製品情報 機械式過負荷保護機器

異常時等の過負荷から装置を保護する機器です。過負荷が発生すると同時に作動し、駆動部と装置を遮断し機械を保護します。

負荷が設定値以上に上がるとボールがポケットから飛び出し空転(トリップ)するボール式のショックガード、摩擦力以上の負荷が加わるとスリップする摩擦式のトルクリミターをラインナップしています。

負荷が増大しピンの強度を越えるとピンが折れトルクが遮断されるシャーピンと違い、自動復帰が可能な機械要素です。

上記に加え、連続スリップに適したスリッピングクラッチ&ブレーキのトルクキーパー・ミニキーパーをラインアップしています。

機械式過負荷保護機器の種類

ボール式(ショックガード®)

ボールを介して動力を伝えます。

負荷が設定値以上に上がるとボールがポケットから飛び出し空転(トリップ)するため、動力が遮断されます。

過負荷が除去されれば自動復帰し、繰り返しのトリップ精度も高いです。

ボール式

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摩擦式(トルクリミター・トルクキーパー・ミニキーパー)

摩擦力を利用して動力を伝達します。

摩擦力以上の負荷が加わるとスリップして動力を遮断します。

過負荷が除去されれば自動復帰しますが定位置復帰はできません。ボール式より簡単な構造で安価です。

摩擦式

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シャーピンとの違い

シャーピンによる保護方式では、荷重が増大しピンの強度を越えるとピンが折れ、トルクが遮断されます。

安価ですが、自動復帰はできずピンの交換作業が必要になります。設定トルクの調整もできません。

つばきの機械式過負荷保護機器はいずれの方式でも自動復帰が可能でメンテナンス工数を削減できます。

動力を遮断するトルクの設定が無段階でできますので、装置に合わせた調整が可能です。

つばき機械式過負荷保護機器のバリエーション


ショックガード
TGBシリーズ TGEシリーズ TGFシリーズ TGXシリーズ TGMシリーズ TGKシリーズ
小形サイズ
(TGB08~16)
中形サイズ
(TGB20~70)
大形サイズ
(TGB90~130)
スプロケット付
(TGB20~70)
トルク範囲
[N・m]
0.3~11 9.8~1080 441~7150 9.8~1080 1.0~700 6.0~4900 1.5~784 0.6~1060 15~392
軸穴加工範囲
[mm]
6~16 10~70 44~130 10~70 12~50 10~90 9~70 10~60 10~45
繰返し作動
トルク精度
±10% ±10% ±10% ±10% ±5% ±5% ±5% ±5% ±5%
バックラッシ 極小 極小
復帰方法 自動 自動 自動 自動 自動 自動 自動 自動 自動
過負荷検出 TGセンサ TGセンサ TGセンサ TGセンサ TGセンサ TGセンサ TGセンサ リミット
スイッチ
リミット
スイッチ
トルク目盛 有り 有り 有り 有り 無し 有り 有り 有り 無し※1
外観 製品写真 製品写真 製品写真 製品写真 製品写真 製品写真 製品写真 製品写真 製品写真

※1 レギュレータの圧力調節でトルク調節できます。


トルクリミター トルクキーパー ミニキーパー
TL TFK MK
トルク範囲 1.0~9310
[N・m]
0.6~650
[N・m]
1.96~39.2
[N・cm]
軸穴加工範囲
[mm]
9~130 9~64 8・10・12
バックラッシ 無※2 無※2 無※2
復帰方法 自動 自動 自動
過負荷検出 近接スイッチ
タコメータ
トルク目盛 無し 有り 有り
外観 製品写真 製品写真 製品写真

※2 一方向運転時のみとなります。

機械式過負荷保護機器製品一覧

トルクリミター

センタメンバ(スプロケット・ギヤ)を摩擦板で挟み込み、加圧することで摩擦力によるトルク伝達を行います
設定トルクを超える負荷が掛かるとセンタメンバがスリップするトラディショナルなタイプです

トルクリミター

形番 TL~

最も汎用的な摩擦式の過負荷保護機器

  • ・シンプルな構造のため、低価格で簡単に取付できます
  • ・サイズ揃えが豊富で幅広いトルク設定が可能です
  • ・同サイズでも皿バネの種類・数量により設定トルクの使い分けが可能
  • ・スプロケット付・カップリングタイプも対応可能
設定トルク範囲

1.0~9310 N・m

バックラッシ

無し
(一方向運転時のみ)