パワーシリンダ Tシリーズ マルチ仕様

- 1台のモータで複数のシリンダを完全に同調できる電動シリンダです。(中推力39.2kN以下)
- 過負荷保護機構無(LPTB)と推力検知付(LPTC)があります。用途に合わせてタイプをお選びいただけます。
- 推力4トン以下のマルチシリーズが、「パワーシリンダTシリーズマルチ仕様」に名称変更しました。仕様内容は変更ありません。
推力6トン以上は、「パワーシリンダ Uシリーズ マルチ仕様」をご検討ください。 - 許容推力:4.90~39.2kN
【コンパクト】【長寿命】
特長
-
・安全
過負荷を検知し、保護を行う推力検知機構が内蔵できます。 (LPTC)
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・タフな構造
荷重を支える作動部と減速部を分離しました。変動荷重によるギヤの歯当り変化はありません。
-
・複数台の連動可能
十分な強度を持つ入力軸の使用により、複数台の連動が可能です。
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・揺動運転可能
入力軸とトラニオン部が同一軸心となっているので、連動運転しながら揺動も可能です。
各タイプ(保護装置)の使い分け・構造
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・Bタイプ (過負荷保護機構無)
過負荷保護機構がありませんので、入力側での電気的な過負荷保護検知が可能な当社のショックリレーの併用を推奨します。

-
・Cタイプ (推力検知機構付)
ブラケットに推力検知バネユニットを内蔵。押付(引付)停止や過負荷時に電気的な信号が必要な場合に効果を発揮します。
停止中に負荷側から過負荷が作用する場合やストロークオーバ時にも電気的信号を出力します。
※特に、衝撃的に作用する場合には内蔵されたバネが撓み衝撃荷重の吸収を行います。

標準機種一覧
形番 | 許容推力kN {kgf} |
ネジリード (mm) |
ギヤ減速比 | 総合効率 (%) | 無負荷空転 トルク N・m {kgf・m} |
許容入力軸 トルク N・m {kgf・m} 注1) |
---|---|---|---|---|---|---|
LPTB500B LPTC |
4.90 {500} |
6 | 2 | 85.5 | 2.00 {0.21} |
19.2 {1.96} |
LPTB1000B LPTC |
9.80 {1000} |
8 | 2 | 85.5 | 2.50 {0.26} |
39.2 {4.00} |
LPTB2000B LPTC |
19.6 {2000} |
10 | 2 | 85.5 | 4.00 {0.41} |
89.2 {9.11} |
LPTB4000B LPTC |
39.2 {4000} |
12 | 2 | 85.5 | 9.00 {0.92} |
211 {21.6} |
形番 | 入力軸1回転当り のロッド移動量 (mm) |
許容推力時ロッド 回転力 N・m{kgf・m} |
許容推力に対する 所要入力トルク N・m{kgf・m} 注2) |
許容最高速度 (mm/s) 注3) |
ストローク (mm) |
---|---|---|---|---|---|
LPTB500B LPTC |
3 | 5.20 {0.53} |
4.8 {0.49} |
120 (TB) 60 (TC) |
200, 300, 400 500, 600, 800 |
LPTB1000B LPTC |
4 | 13.8 {1.41} |
9.8 {1.0} |
120 (TB) 60 (TC) |
200, 300, 400 500, 600, 800 |
LPTB2000B LPTC |
5 | 34.7 {3.54} |
22.3 {2.28} |
90 (TB) 60 (TC) |
200, 300, 400 500, 600, 800 |
LPTB4000B LPTC |
6 | 83.2 {8.49} |
52.8 {5.39} |
72 (TB) 42 (TC) |
200, 300, 400 500, 600, 800 1000, 1200 |
- 注1) 入力軸のみの許容トルクです。 (連動運転時には確認ください。)
- 注2) 無負荷空転トルクを含んだ値です。
- 注3) 許容最高速度の(TB)はLPTBタイプ、(TC)はLPTCタイプを表します。
特形対応
パワーシリンダ Tシリーズ マルチ仕様は、さらに高速運転が可能なタイプとが特形対応で選択可能です。
高速対応
- ・全サイズで150mm/sの高速運転が可能になります。
- ・高速運転で装置の高速化に対応します。
- ・作動部にエアブリーザ付となります。※ご用命の際はエアブリーザの位置などのご指示が必要となります。
-
- ※高速対応の推力検知機構は、安全装置として使用できません。また、押付停止が出来ませんので、インバータなどにより減速停止にてご使用ください。詳しくは当社へご相談ください。
- ※作動部は外観寸法とネジリードが標準品と異なります。詳しくは当社までお問い合わせください。
カタログ・取扱説明書
形番表示例
LPT | B | 1000 | B | R | 4 |
| シリーズ名 パワーシリンダ マルチシリーズ |
| | | | | | | | | | | | |
| 許容推力 500:4.90kN{500kgf} 1000:9.80kN{1000kgf} 2000:19.6kN{2000kgf} 4000:39.2kN{4000kgf} 6000:58.8kN{6000kgf} 8000:78.4kN{8000kgf} 12000:117kN{12000kgf} 16000:156kN{16000kgf} 32000:313kN{32000kgf} |
| | | | | | | | | | | | |
| 回転・伸縮関係 R、L ※下図ご参照ください。 |
| 称呼ストローク 2:200mm 3:300mm 4:400mm 5:500mm 6:600mm 8:800mm 10:1000mm 12:1200mm 15:1500mm 20:2000mm |
タイプ B:推力検知機構無 C:推力検知機構付 |
べベルギヤ付 |

■つばき形番ナビ
タイプ
B:推力検知機構のない標準タイプです。
C:推力検知機構を内蔵しています。
許容推力
動作可能な定格の推力です。
回転・伸縮関係
入力軸の回転方向と、シリンダの伸縮との関係を表します。
称呼ストローク
作動部のストローク距離です。推力によって製作範囲が異なります。
オプション記号
L:ストローク調整外部LS2個付きです。
I:I形先端金具付きです。
推力58.8kN{6000kgf}以上の機種は
I形先端金具が標準となります(記号付加不要)。
J:ジャバラ付きです。
※オプションの形番(Lストローク調整外部LS、ジャバラ付)については■こちらからご確認ください。
製品形番一覧
※形番クリックで詳細情報を表示します。