Q&A  減速機

お客様から寄せられました「よくある質問」をQ&A形式で掲載しています。質問をクリックして回答へお進みください。

DCブラシレスハイポイドモートル・DCブラシレスドライバ

Q&A内で語句

●技術編

Q1 ドライバと通信する際、PCにインターネット接続するためのLANケーブルをそのまま使用できますか?
Q2 パラメータ設定方法は?
Q3 製品の寿命はどのくらいですか?
Q4 単相のAC100V電源で使用できますか?
Q5 簡易保持機能はどのようなときに使用できますか?
Q6 通常使用時の最大温度は何度ですか?
Q7 他社製のドライバは使用可能ですか?
Q8 バックラッシはどの程度ですか?
Q9 ドライバへの電源供給を切った場合、モータの停止位置は保持されますか?
Q10 ブレーキ付きの場合、ドライバを介さずにブレーキは解放できますか?また、ドライバが故障しても直接ブレーキに励磁して解放できますか?
Q11 停止方法として簡易保持とショートブレーキの設定が可能ですが、どう使い分けるのでしょうか?
Q12 PLCとドライバ間の制御はIOかシリアル通信(RS-485)かどちらですか?
Q13 簡易保持機能の保持トルクは定格トルクと比較してどの程度ですか?
Q14 PCとドライバの接続に失敗します。どこを確認すればいいでしょうか?
Q15 速度変動率はどの程度ですか?

●オプション編

Q16 モータとドライバをつなぐケーブルを延長する場合、最大長さは何mですか?
Q17 ケーブルを長くするとどのような不具合が想定されますか?
Q18 モータ・ドライバ間の通信でノイズが発生した場合、どのような不具合が想定されますか?
Q19 ドライバ・制御機器間の入出力信号ケーブルにノイズが発生した場合、どのような不具合が想定されますか?
Q20 通信をする際、どのコネクタを使用すればいいですか?
Q21 回生抵抗器はどのような場合に必要ですか?
Q22 モータ延長ケーブルはどうやって繋ぎ合わせられますか?
Q23 通信ケーブルCN3の端末の50㎜より先はバラす・つなぐ事は可能ですか?
Q24 モータ延長ケーブルは可動ケーブルですか?

●選定編

Q25 microUSBコネクタで接続し通信しながら運転させることはできますか?
Q26 DC電源で駆動するモータですか?
Q27 誘導モータとの違いは何ですか?
Q28 サーボモータとの違いは何ですか?
Q29 DCブラシレスモータを選定する場合はどのような条件が必要ですか?
Q30 カタログのモーター特性図などに記載されている短時間とは具体的にどのくらいを指しますか?
Q31 ケーブル位置を変更する事は可能ですか?
Q32 減速比1/80以上の対応は可能ですか?
Q33 平行軸タイプの製作は可能ですか?
Q34 ブレーキON/OFFはどの程度の頻度まで可能ですか?
Q35 簡易保持機能はサーボロックと同様の使い方が出来ますか?
Q36 誘導モータ+インバータの構成と比較して、停止精度は向上しますか?
Q37 ドライバの出力は何Vに対応していますか?

●周囲環境編

Q38 ブレーキなしの場合、停止時に自重により位置ずれは生じますか?
Q39 使用環境温度は何度まで対応できますか?
Q40 屋外で使用できますか?
Q41 別材質(ステンレス等)の軸への変更は可能ですか?
Q42 高温雰囲気で使用した場合、どのような不具合が想定されますか?
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Q1 ドライバと通信する際、PCにインターネット接続するためのLANケーブルをそのまま使用できますか?
A1

そのままではご使用できません。通信規格が異なるため、RS-485用にケーブルを加工いただく必要があります。
ピン配列については取扱説明書【3-2.端子表 ●通信コネクタ(RS485)】をご参考ください。

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Q2 パラメータ設定方法は?
A2

ドライバとPCやPLCを接続して設定できます。PC用には専用ソフトもご用意しております。
パラメータのデータアドレスは、カタログ・取扱説明書の一覧をご参照ください。

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Q3 製品の寿命はどのくらいですか?
A3

製品の寿命は使用環境・条件によって異なります。推奨雰囲気での使用時の目安としては、20,000時間です。

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Q4 単相のAC100V電源で使用できますか?
A4

ご使用できません。ただし、パラメータの設定変更のみであれば、単相100V電源の供給で可能です。

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Q5 簡易保持機能はどのようなときに使用できますか?
A5

電気的な保持ブレーキとなりますので、搬送コンベヤ等での流れ作業中の一時停止用途に適しています。
連続的な保持機能が必要な場合はブレーキ付き商品をご使用下さい。

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Q6 通常使用時の最大温度は何度ですか?
A6

使用条件によりますが、モータ、ドライバともに、内部温度100℃が上限となります。
なお、通信機能を用いることでモータ・ドライバの内部温度の監視が可能です。

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Q7 他社製のドライバは使用可能ですか?
A7

故障の原因となりますので必ず専用ドライバをお使いください。

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Q8 バックラッシはどの程度ですか?
A8

出力軸のバックラッシは減速比1/10で60分、その他は30分となります。

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Q9 ドライバへの電源供給を切った場合、モータの停止位置は保持されますか?
A9

本製品はアブソリュートエンコーダによる位置認識でないため、電源が切れた場合は、再起動した際の停止位置が原点になります。
電源断前の位置情報は失いますので、必要に応じて原点位置の再設定をお願いします。

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Q10 ブレーキ付きの場合、ドライバを介さずにブレーキは解放できますか?また、ドライバが故障しても直接ブレーキに励磁して解放できますか?
A10

ブレーキと24V電源を直接接続しての解放が可能です。
PLC等の外部制御機器でブレーキ制御を行いたい場合は、推奨配線のドライバ出力をPLC等からの出力に置き換えて配線いただくことで
ブレーキタイミングの変更などを制御できます。

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Q11 停止方法として簡易保持とショートブレーキの設定が可能ですが、どう使い分けるのでしょうか?
A11

負荷次第で使い分けいただくことで、停止時の位置ずれを防ぐことが出来ます。
例)昇降装置でショートブレーキだと蛇行してしまうような場合は、簡易保持で止め切ってからブレーキするという制御のほうが停止位置はずれません。

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Q12 PLCとドライバ間の制御はIOかシリアル通信(RS-485)かどちらですか?
A12

どちらの通信方式にも対応しています。

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Q13 簡易保持機能の保持トルクは定格トルクと比較してどの程度ですか?
A13

定格トルクの約67%程度です。また、あくまでも簡易保持機能ですので、保持は短時間(数秒程度)です。
メカブレーキの代用としてのご使用は推奨していません。

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Q14 PCとドライバの接続に失敗します。どこを確認すればいいでしょうか?
A14

下記の項目をご確認ください。
1.配線が取扱説明書記載のものに倣っているか
2.USBドライバがインストールされているか
3.COMポートの設定
4.ディップスイッチ1のボーレートとスレーブアドレスの設定
※詳細は取扱説明書【3-2. ●ディップスイッチ1】をご参照ください

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Q15 速度変動率はどの程度ですか?
A15

およそ0.5%となります。これは、外部条件(負荷や温度など)が変化した際のモータの平均速度の変化率を表します。
同様に回転速度の変化を表す特性にフラッタ特性がありますが、これはモータの速度の回転ムラを表します。
フラッタ特性については負荷条件により変化します。

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Q16 モータとドライバをつなぐケーブルを延長する場合、最大長さは何mですか?
A16

最大10mとなります。延長をお考えの場合はDCブラシレスハイポイドモートル延長ケーブル(別売品)をご使用ください。

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Q17 ケーブルを長くするとどのような不具合が想定されますか?
A17

10mを超えるとノイズの影響を受けて正しく動作しない恐れがあります。
※著しいノイズ環境においては10m以下でも不安定な動作になる可能性があります。
その場合は配線や接地の見直し、ノイズフィルタの併用などのノイズの低減をご検討ください。

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Q18 モータ・ドライバ間の通信でノイズが発生した場合、どのような不具合が想定されますか?
A18

モータの位置検出信号を誤認識して動作位置を間違える可能性があります(停止位置を通過する、停止位置手前で止まるなど)。
また、モータの回転状態を誤認識して回転が不安定になる可能性があります(回転がガタつくなど)。

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Q19 ドライバ・制御機器間の入出力信号ケーブルにノイズが発生した場合、どのような不具合が想定されますか?
A19

信号を誤認識して、動作不安定になる可能性があります(モータが意図しないタイミングで動く/止まる、出力信号が意図しないタイミングでON/OFFするなど)。

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Q20 通信をする際、どのコネクタを使用すればいいですか?
A20

モータを動作しながら通信したい場合はRS-485通信用のコネクタをご使用下さい。
USB接続用コネクタを用いての通信は、モータ停止時にパラメータの書き込みや、モータ動作状態の確認を行う際にご使用下さい。

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Q21 回生抵抗器はどのような場合に必要ですか?
A21

昇降用途や慣性比が大きい場合に、負荷側からモータが回されて発電し、ドライバの過電圧保護が働く場合があります。
回生抵抗器はこういった問題を防ぐ為に使用されます。

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Q22 モータ延長ケーブルはどうやって繋ぎ合わせられますか?
A22

ケーブルは両端のコネクタがオス・メスとなっていますので、そのままケーブルのコネクタを使用して繋ぎ合わせられます。

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Q23 通信ケーブルCN3の端末の50㎜より先はバラす・つなぐ事は可能ですか?
A23

リード線はバラ線となっていますので、端末処理等を行っていただくことで繋ぎあわせる事が可能です。

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Q24 モータ延長ケーブルは可動ケーブルですか?
A24

可動ケーブルではありません。

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Q25 microUSBコネクタで接続し通信しながら運転させることはできますか?
A25

microUSBコネクタは主にパラメータ書き込み等のためのポートです。
Q18に記載していますがノイズの影響で通信が途切れる可能性があるため非推奨となります。
通信しながら運転させたい場合は、RS-485用の通信コネクタをご使用ください。

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Q26 DC電源で駆動するモータですか?
A26

DCブラシレスモータという名称ですが、AC電源で駆動するモータです。
※動作原理からDCブラシレスモータと呼ばれています。

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Q27 誘導モータとの違いは何ですか?
A27

一般的に三相モータを制御する場合はインバータによるオープンループ制御となります。
この場合、負荷変動に対する実速度の追従ができない、モータ特性により多段変速運転に向いていないといったデメリットがあります。
DCブラシレスモータはホールICによりモータの回転状況をドライバにフィードバックしてクローズドループ制御を行っているため、
安定した速度制御や位置決め制御が可能です。
また、モータ自身も高効率となり省エネ性も高くなります。

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Q28 サーボモータとの違いは何ですか?
A28

より高性能・多機能な分、高価になったのがサーボモータといった位置づけです。
クローズドループ制御を行っている点は同様ですが、サーボモータの方が正確な位置決め、トルク制御、高速制御が可能となりますが、
それを実現するためにエンコーダをはじめとする高精度な部品を使っているため高価になります。

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Q29 DCブラシレスモータを選定する場合はどのような条件が必要ですか?
A29

カタログ巻末やHPにテクニカルシートを掲載していますのでご活用下さい。

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Q30 カタログのモーター特性図などに記載されている短時間とは具体的にどのくらいを指しますか?
A30

加速・減速時の数秒程度となります。定格回転速度を超える長時間の運転は異常発熱の原因となりますのでおやめください。 質問へ戻る
Q31 ケーブル位置を変更する事は可能ですか?
A31

90°ピッチで対応可能です。詳しくはカタログをご覧ください。

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Q32 減速比1/80以上の対応は可能ですか?
A32

特形品として対応可能です。

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Q33 平行軸タイプの製作は可能ですか?
A33

特形品として対応可能です。

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Q34 ブレーキON/OFFはどの程度の頻度まで可能ですか?
A34

機械式ブレーキは最大10回/分です。

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Q35 簡易保持機能はサーボロックと同様の使い方が出来ますか?
A35

サーボモータに比べると、パルス分解能が低いので急発進/急減速性能は落ちます。
この為、サーボモータよりも頻度は低下しますが、30回/分で動作可能です。

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Q36 誘導モータ+インバータの構成と比較して、停止精度は向上しますか?
A36

ホールセンサの信号を用いて制御しているので、フィードバック制御なしの誘導モータ+インバータよりも精度よく停止できます。
外部エンコーダや特殊モータを使用した構成はこの限りではありません。

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Q37 ドライバの出力は何Vに対応していますか?
A37

出力信号はDC30Vまで対応可能です。
例えば、外部信号用の電源に24Vを接続した場合、出力信号はDC24Vとなります。

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Q38 ブレーキなしの場合、停止時に自重により位置ずれは生じますか?
A38

簡易保持機能がありますので、短時間ですが自重による位置ずれを防ぐことが可能です(設定方法は取扱説明書のパラメータ設定【停止方法の選択】を
ご参考ください)。
ただし、負荷が大きい場合は、位置ずれが発生する可能性があります。
また、サーボモータに比べると保持力は低下します。
昇降装置などの場合は、自重による落下の可能性があるため、ブレーキ付き商品の使用を強く推奨します。

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Q39 使用環境温度は何度まで対応できますか?
A39

モータ・減速機部分が0~40℃、ドライバが0~50℃までとなります。

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Q40 屋外で使用できますか?
A40

モータ部はIP65ですが、屋外での使用は推奨しておりません。別途カバーを設けるなどの対策をお願いいたします。
また、ドライバについては防水・防塵構造ではありません。

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Q41 別材質(ステンレス等)の軸への変更は可能ですか?
A41

検討いたしますので使用想定を含めて当社までご相談ください。

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Q42 高温雰囲気で使用した場合、どのような不具合が想定されますか?
A42

モータ内の基板が破損してモータが動かなくなる恐れがあります。

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