エクトフレックスカップリングは、リーマボルトとUナットとの締め付けによるディスクの摩擦力によって動力を伝達します。したがって、ガタや摺動が無く、給油の必要もありません。

許容トルクは、リーマボルトとUナットの締め付けによるディスクとの摩擦力により決定されます。許容トルク以上の負荷がかかるとスリップが発生し、カップリングが破損する原因になります。なお、締結方法により、許容トルクが低下することがありますので、詳しくはカタログをご参照ください。

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耐熱温度：200℃
耐寒温度：-30℃までとなります。
（注）クランプ締結方式の角ハブタイプ以外はナイロックボルトを使用しているため、耐熱温度は170℃までとなります。

主にクリーンルーム用途での簡易防錆として、無電解ニッケルメッキ仕様を標準化しています。また、ステンレス仕様も製作していますので、お気軽に当社までご相談ください。

エクトフレックスカップリングに塗装を施すと、膜厚により外径寸法が変わるため、心出しの妨げとなり、おすすめできません。どうしても塗装が必要な場合は、当社までお問合せください。

許容トルクは規定の締付トルクでUナットを締め付けた場合の値ですので、トルクレンチを用いない締め付けは、締め付け不足によるスリップ、締め付け過大による部品の変形など事故の原因となります。締め付けの際は必ずトルクレンチを使用して、規定の締付トルクで締め付けてください。

リーマボルトはどちらから入れても構いません。ただし、ワッシャＡ、Bは方向が決まっていますので、取扱説明書やカタログの記載内容どおりに組み立てるようにしてください。

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Uナットを締め付ける際、カップリングにスラスト荷重がかかっていると、ディスクが軸方向にペコペコと動く現象が起こります。この現象を当社では"ペッコン現象"と称しており、ディスクに余計な応力が掛かっているため、そのままの状態でのご使用はお勧めできません。ペッコン現象が起こった場合は、一旦Uナットを緩め、カップリングにスラスト荷重が掛からない状態で再度組み付けすれば解消します。

エクトフレックスカップリング用リーマボルトは、専用特殊設計品のため、市販品との互換性はありません。リーマボルトが必要な場合は、販売店経由にて、当社までご発注ください。

シングルタイプ、スペーサタイプ、ロングスペーサタイプで使用しているハブ、ディスク、ボルトは共通で互換性があります。

シングルタイプは偏角だけを吸収し、平行偏心は吸収しません。NC工作機、サーボモータとの精密心出しができる取り付けに限り推奨します。一般的にはスペーサタイプをご使用ください。

振動や音の発生が問題となる場合、装置組立後にバランス調整が必要な場合があります。バランス等級と回転速度を指定していただければ、当社にて調整の可否を検討させていただきます。

ロングスペーサタイプを高速で使用される場合、危険速度を避けるため、回転速度をチェックする必要があります。選定の際には、各形番におけるハブ端面間距離(J寸法)、回転速度が限界内にあるか、カタログで確認願います。詳しくは当社までお問合せください。

エクトフレックスカップリング・ロングスペーサタイプは、最大でハブ端面間距離6,000mmまで製作可能です。(NEH41W以下のサイズ)
ただし、使用上の検討が必要となる場合がありますので、当社までご相談ください。

標準スペーサタイプ、シングルタイプであれば問題ありません。ロングスペーサタイプは、ハブ端面間距離(J寸法)が下表を超える場合、自重を受けるための特殊構造になりますので、当社までご相談ください。

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ギヤカップリングと全長、ハブ長さを同一にすることで、そのまま取り替え可能です。エクトフレックスカップリングに交換することで給油が不要になり、メンテナンス工数を削減できます。（受注生産品）
（注）許容ミスアライメント値はカタログにてご確認ください。

可能です。ただし、パワーロックの発生面圧に耐えられるかどうか、ハブのボス径のチェックが必要です。一般的には広範囲な公差軸に対応可能なKEシリーズや、小径ボス用のTFシリーズをお奨めします。

中空軸の材質強度及び中空軸内径により、使用可否の検討が必要になりますので、中空軸にパワーロック仕様をご使用になる場合には、当社までご相談ください。

キー溝の位相を正確に合わせる必要がある場合は、ご用命時に「キー溝位相合わせ仕様」とご指示ください。この場合、最大位相差は±２度にて製作いたします。さらに高精度の位相合わせが必要な場合は、パワーロック仕様を推奨いたします。

サーボモータ軸用のΦ16(1/10　テーパ)もしくはΦ11(1/10　テーパ)であれば製作可能です。それ以外の寸法につきましては、テーパゲージをご支給いただければ製作いたします。

本製品は、ドライブリンクを外してインサートの摩耗を定期的に点検、交換するだけで、メンテナンスを実施できます。駆動機または被動機を移動させずにインサート交換が可能で、ハブの交換や再度の心出しも不要です。以上のことから、メンテナンス工数の大幅な削減に寄与できます。

給脂不要です。ATRAFLEXカップリングは金属同士の摺動がないため、給脂せず使用いただけます。

ギヤカップリングは回転速度が増加するほど許容トルクは減少します。一方で、ATRAFLEXは許容回転速度内において一定の許容トルクでの伝達が可能です。

標準、高トルク、高減衰タイプは－30～120℃です。耐熱タイプのインサートは-5～175℃になります。

インサートは4タイプあり、標準（イエロー）、耐熱（レッド）、高トルク（オレンジ）、高減衰（グリーン）と、特長によって色が異なります。

耐熱タイプは、他のインサートに比べ使用温度範囲(-5～175℃)が高くなります。

高トルクタイプは、標準タイプより許容トルクを高く設定しています。標準タイプでトルクが少し足りない場合、高トルクタイプを使用いただくことで、サイズアップすることなくご使用いただけます。

高減衰タイプは、急加速や急停止、慣性が大きな用途で振動が発生した場合に、振動を素早く抑える必要がある用途に適しております。

腐食性の液体やガスのある場所、引火性・爆発性のある場所、及び屋外でのご使用は避けてください。

インサートは、空気中の水分、大気ガス、熱、紫外線などの影響を受け、時間経過とともに少しずつ劣化が進行しますので、なるべく風通しの良い、ほこりや湿気の少ない所で使用してください。

絶縁性の保証はできません。インサートは電気を通しませんが、表面が濡れていたりすると、そこから通電しますので、ご注意下さい。なお、ミスアライメントが大きい際にハブ同士が接触し、そこから通電します。従いまして、心出し精度を高めていただければ、絶縁性を確保できます。

絶縁仕様が必要な場合は、特殊仕様として検討可能ですので、詳しくは当社までお問い合わせください。

防錆対策として、無電解ニッケルメッキ仕様を標準化しています。ステンレス仕様も製作可能です。

インサートの素材はエーテル系ポリウレタンを採用しています。加水分解は引き起こしにくいですですが、耐油性についてはエステル系より劣ります。

耐薬品性も有します。詳しくは当社までお問い合わせください。

スペーサタイプでの検討が可能です。軸端間距離をご教示ください。

延長ハブ(Lハブ)も製作可能です。キー面圧を下げることも可能です。

ボス径を大きくした拡大ハブ(Kハブ)も製作可能です。拡大ハブを採用することでサイズアップすることなく、軸穴径を大きくすることができます。

当社パワーロック締結が可能です。KE、AS、TF、ELシリーズなど使用できます。

標準品でも立形取付可能です。ただし、落下防止対策としてハブの自重を受ける機構を設けてください。

使用可能です。ただし、インサートの変形に十分注意してご使用ください。インサートが変形しきった場合、ドライブリングとフレックスハブは互いに接触していないため、空転します。空転により装置の落下などが考えられる箇所で使用される場合は、必ず落下防止の措置を講じてください。また、半年に一度以上は点検し、規定の摩耗量に達していれば交換してください。

実際の運転に入って1～2時間後に、偏角と偏心を再チェックしてください。また、定期的(例えば半年～1年ごと)に部品の異常やインサートの変形を確認してください。インサートは消耗品です、定期的な交換が必要です。

なおインサートの交換目安は、変形量がAFT00は1.2mm、AFT01は1.2mm、AFT02は2.5mm、AFT03は3.8mm、AFT04は5.0mm、AFT05は6.3mm、AFT06は7.6mm、AFT07は8.8mm、これら変形量を確認した際はインサートの交換を実施下さい。

サイズによってバックラッシ量は変わります。AFT00は4.4°、AFT01は2.4°、AFT02は2.0°、AFT03は1.6°、AFT04は3.6°、AFT05は1.6°、AFT06は1.8°、AFT07は1.4°になります。

なおバックラッシ量は計算値であり、保証値ではありません。ミスアライメント量によって異なります。

部品単体での購入は、全部品可能です。

ローラチェーンカップリングは本体とケースから構成されています。いずれも単独で販売できるよう、品名の末尾に本体の場合は「H」を、ケースの場合は「K」をつけてそれぞれの品名としていますが、製品名とは別にJIS規格準拠の意味を示す「J」を本体・ケースともに刻印しています。

品名表示例
・本体：CR5016H
・ケース：CR5016K

製品の刻印例
・本体・ケース共通：CR5016-J

以下の部品について部品単体で販売しています。

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カップリング専用チェーンは2列のRSローラチェーンがベースになっていますので、使用は可能です。ただし、専用ローラチェーンは継手ピン1本を抜き差しすることでチェーンの着脱が可能になっています。2列の標準ローラチェーンを使うと、継手リンクでの連結になりますので、組み付け性が少し劣るため、専用ローラチェーンの使用を推奨します。なお、形番は以下のような意味になっています。

つばきRSローラチェーンがベースとなっていますので、RSローラチェーンの継手リンクと同様です。

・CR3012H～CR6022H：クリップ
・CR8018H～CR20022H：割ピン

オイルシールは専用部品ですので、市販品はありません。

各社独自の設計になっています。微妙に寸法が異なりますので取付は不可です。

専用のグリースは販売しておりませんので、市販品をご利用ください。推奨品は以下のとおりです。

ステンレスシリーズの特殊用途における推奨グリースは以下のとおりです。

    ■食品グリース
        (株)バルビス：パワーフードグリース
        NOKクリューバー(株)：クリューバーフード NH1 94-301
    ■耐水食品グリース
        NOKクリューバー(株)：クリューバーフード NH1 64-422
        住鉱潤滑剤(株)：ホワイトアルコムグリース No.2
    ■耐水グリース
        住鉱潤滑剤(株)：モリFM-HDグリース No.1
    ■耐寒グリース
        ＥＮＥＯＳ(株)：エピノックグリースLT -40～120℃
    ■耐熱グリース
        出光興産(株)：ダフニーエポネックス SR2 -20～160℃
        ＥＮＥＯＳ(株)：パイロノックユニバーサル -20～175℃
    ■クリーンルーム用フッ素系グリース
        住鉱潤滑剤(株)：スミテックF936

片側はしまりばめになっており、オイルシール側はミスアライメントを吸収しつつグリースを漏れにくくする構造となっています。