トラブルシューティング ケーブルベヤ

1本体リンクが破損した
2ケーブルが断線した
3ロングスパン仕様の本体リンクが破損した
4ケーブルベヤ内でケーブル・ホースが捩れ、絡み合う
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本体リンクが破損した

原因1

フリースパン部のたわみにより(1)・(2)の影響を受けて過大な衝撃力が作用した。

  • (1)最大フリースパン状態から後退(下図矢印方向への移動)時にたわみ
    最下部付近に作用する曲げモーメントが増大された。
  • (2)リンク内周面と床面との接触摺動による摺動抵抗が発生し、
    曲げモーメントが増幅された。


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手当法
  • A. 使用条件に対して能力オーバーの可能性があるため、再選定し必要に応じてサイズ変更する。
  • B. 支持ローラを設置する。

※適用品種はこちらをご確認ください。

原因2 稼働にともない耐久寿命に達した。 手当法 フリースパン部のたわみ量の限界値(目安)と比較し、限界値に達している場合は、新品に交換する。
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ケーブルが断線した

原因1 ケーブル・ホースがケーブルベヤ内外周へにじり出し、周辺装置に干渉した。 手当法
  • 1. 仕切板を取り付け、できるだけ横一列に1空間1本となるように
    ケーブル・ホースを収納する。


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  • 2. ケーブル・ホースの張り調整をする。


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  • 3. ケーブル・ホースがケーブルベヤ内部に引き込まれないよう、
    ケーブルベヤ両端でケーブル・ホースを固定する。


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原因2

内周側のケーブル・ホースが押しつぶされ過度な圧縮力が繰り返し作用した。


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原因3 ケーブル・ホースの許容屈曲半径よりケーブルベヤの屈曲半径が小さいために負荷がかかった。 手当法 ケーブルベヤの屈曲半径をケーブル・ホースの許容屈曲半径より大きくする。
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ロングスパン仕様の本体リンクが破損した

原因1

ケーブルベヤ内周面がスライド走行するレールと、ケーブルベヤ固定端リンクとの継ぎ目部における段差が大きかった。

それにより、レールから固定端リンクへの乗り継ぎ時のスライド抵抗が増幅された。


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手当法

ガイドレールとケーブルベヤとの段差をなくす。

詳細は取扱説明書をご覧ください。


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原因2

ケーブルベヤの移動端・設置高さが弊社推奨値よりも高かった。

それにより、フリースパン部に過大な曲げモーメントが作用した。

手当法 設置高さを弊社推奨値内とする。
原因3 ケーブルベヤ走行面に積もった粉塵などにより、走行抵抗が増した。 手当法

粉塵の蓄積を避ける。

  • 1. 粉塵が積もらないようカバーを設置する。
  • 2. 定期的に清掃する。
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4ケーブルベヤ内でケーブル・ホースが捩れ、絡み合う
原因1

仕切板を用いて、ケーブル・ホースを区分けしていなかった。


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手当法 仕切板を取り付け、できるだけ1空間1本となるようにケーブル・ホースを収納する。
原因2 移動用のケーブルを使用していないため心線の撚りが戻り、ケーブルが蛇行したような状態となった。 手当法 柔軟性に富み、繰返し屈曲性・耐久性に優れた移動用のケーブル
・ホースを使用する。
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