技術資料 ケーブルベヤ - ケーブルベヤの設置例

標準設置

支持ローラ付設置

■適用形式-TK形・TKH形・TKS形・TKP形・TKR形・TKQ形・TKMK形・TKMT形・TKC形(移動速度150m/min以下)

※TKUA形でも適用可能です。ご検討にあたっては当社までお問合せください。

■1ヵ所支持ローラの場合(S1:移動ストローク)-許容移動ストロークは支持ローラが無い場合の1.5倍になります。(TKR形は除く 注)1)

■2ヵ所支持ローラの場合(S2:移動ストローク)-許容移動ストロークは支持ローラが無い場合の2倍になります。(TKR形は除く 注)1)

注)TKR形の支持ローラ設置間隔(L)は以下の通りにしてください。

  • TKR15H22:L=0.35m以下
  • TKR20H28:L=0.7m以下
  • TKR26H40:L=0.7m以下
  • TKR28H52:L=0.9m以下

注)移動ストロークにより支持ローラが3個以上必要な場合があります。

支持プレート付設置

■適用形式-TKC形(移動速度60m/min以下) ※TKC形以外のご検討にあたっては当社までお問合せください。

(S2:移動ストローク)-許容移動ストロークは支持プレートが無い場合の2倍になります。

注)支持ローラや支持プレート付のときは、移動端金具を上図に対し天地逆に取付けて使用することはできません。(移動端金具部がローラやプレートと干渉するため)

ロングスパン仕様

■適用形式-TKP形・TKC形・TKMK形・TKMT形

※TKUA形でも適用可能です。ご検討にあたっては当社までお問合せください。

特長 支持ローラ2カ所設置時の能力線図を越える長いストロークで使用する特殊な設置方法です。
原則として移動端金具は標準と異なる特形です。移動端設置高さは標準と異なります。
移動ストローク ロングスパン仕様を参照
支持物質量
移動速度
ガイド方法 たわんで走行するケーブルベヤをガイドするための段付レールが必要です。
ケーブルベヤとガイドレールの左右のすきまを標準設置よりも小さくする必要があります。

コンビネーション設置

■適用形式-全品種

※ケーブルベヤに無理がかからないよう長さにご注意ください。

特長
  • ・前後および上下に2次元に動く場合に使用されます。
  • ・前後に動く場合で移動端高さを標準より高くする場合にも適用となります。
  • ・標準品を使用します。
移動ストローク 標準設置と同じ(ただし支持ローラは使用できません。)
支持物質量 標準設置と同じ
移動速度
ガイド方法
備考 ケーブルベヤ長さは標準設置の場合より長くなります。傾斜部分を考慮して長さを決定ください。
特に後退時の余裕長さに注意してください。

垂直設置

■適用形式-TKS形を除く品種

・ケーブルベヤが垂直方向(上下方向)に移動する場合に使用します。

・ケーブルベヤの揺れ防止、および倒れ防止のために両側にガイドレールが必要です。

■逆U字形

特長 ・直立させて使用する設置方法です。
・屈曲半径部の頂点にケーブル・ホース質量が集中するため、長ストロークには適しません。
移動ストローク 標準設置と同じ
支持物質量 当社までご相談ください。
移動速度 標準設置と同じ
ガイド方法
  • ・ガイドレールは倒れ防止のために移動側、固定側とも十分な長さが必要です。短くする必要がある場合はご相談ください。
  • ・移動端、固定端の距離が標準より広い場合は逆U字の形ではなく、不定形状となります。
    ケーブル・ホースがケーブルベヤの中で無理なく設置するように長さを調節した上で両端をクランプしてください。
  • ・ケーブルベヤには直線部に多少のふくらみをつけています。
    使用条件によっては設置後ふくらみがあらわれることがありますので、十分な空間を確保してください。
備考
  • ・TK形、TKH形はフリースパン部のふくらみを小さくする特形ピン(水平ピン)を使用します。
  • ・TK形、TKH形では通常よりもサポータ寸法(高さ)を大きくする場合があります。

■U字形

特長 吊り下げて使用する設置方法です。
引張荷重となるので選定グラフは使用できません。選定目安表を参照してください。
移動ストローク 下記一覧表参照
支持物質量
移動速度 標準設置と同じ
ガイド方法
  • ・屈曲半径部の最下点にケーブル・ホース質量が集中しないように、長さを調節した上で両端でクランプしてください。
  • ・ケーブル・ホースがアームやサポータに乗らずに浮いている状態にしてください。
  • ・ガイドレールは揺れ防止のために両側に設置します。
    固定端側は標準設置と同様の長さ、移動端側も2~3リンク分の長さとします。短くする必要がある場合はご相談ください。
  • ・ケーブルベヤには直線部に多少のふくらみをつけています。
    使用条件によっては設置後ふくらみがあらわれることがありますので、十分な空間を確保してください。
備考 ・TK形、TKH形はフリースパン部のふくらみを小さくする特形ピン(水平ピン)を使用します。
・TK形、TKH形では通常よりもサポータ寸法(高さ)を大きくする場合があります。
U字形仕様一覧表(表にないサイズはお問合せください。)
サイズ 最大
移動ストローク
m
最大
支持物質量
kg/m
最大
移動速度
m/min
サイズ 最大
移動ストローク
m
最大
支持物質量
kg/m
最大
移動速度
m/min
サイズ 最大
移動ストローク
m
最大
支持物質量
kg/m
最大
移動速度
m/min
TKP13H1060.6300TKR20H2892300TK07081560
TKP18H1471300TKC34H258.55300TK09573060
TKP18H1571300TKC47H36118300TK13095060
TKP25H155.51300TKC64H50916300TK18011.55060
TKP35H2252300TKC85H684.535300TKH250875060
TKP45H25144300TKC91H56916300
TKP58H39106300TKC91H8010.540300
TKP62H3457.5300TKMK47H284.56300
TKP68H46106300TKMK65H421715300
TKP90H50716300TKMK95H588.540300
TKP125H745.522300TKMK125H721040300
TKP91H56916300
TKP91H801140300

注)固定端が移動ストロークの中央にある場合です。

注)MW仕様を除く(MW仕様でのご採用にあたっては当社までお問合せください)

上面固定形(下移動形)

■適用形式-全品種

特長 標準設置とは逆に下側が移動する仕様です。
移動ストローク 標準設置と同じ
支持物質量
移動速度
ガイド方法
  • ・下側に移動端と同時に動く移動ガイドレールが必要です。
  • ・ガイドレールの長さが十分に設置できない場合はご相談ください。
  • ・ガイドレールが移動できないときはケーブルベヤに走行ローラを取付けるか、
    床面にローラコンベヤを設置してください。
備考 TK形・TKS形・TKH形はフリースパン部のふくらみを小さくする特形ピン(水平ピン)を使用します。

水平仕様

■適用形式-TK形・TKP形・TKC形・TKMK形・TKMT形・TKUA形

特長 ケーブルベヤを横向きにして使用します。
金具取付面が横方向の場合、移動ストロークが長い場合、高さ方向のスペースに制限がある場合に適用します。
移動ストローク 下記一覧表参照
支持物質量
移動速度
ガイド方法
  • ・ケーブルベヤの下側および両横側にガイドレールが必要です。
    ガイドレールが設置できない場合はご相談ください。
  • ・TK形・TKH形では両横側のガイドレールを案内するためのサイドローラを取付けます。
  • ・TK形・TKH形では本体の下側にキャスターまたはシューが必要です。
  • ・TKP形・TKC形・TKMK形・TKMT形は本体がエンプラ製なのでそのまま滑らせて使用します。
備考 TK形・TKH形では、ピンはフリースパン部のふくらみを小さくする特形ピン(水平ピン)を使用します。
水平仕様一覧表(表にないサイズはお問合せください。)
サイズ 最大
移動ストローク
m
最大
支持物質量
kg/m
最大
移動速度
m/min
サイズ 最大
移動ストローク
m
最大
支持物質量
kg/m
最大
移動速度
m/min
サイズ 最大
移動ストローク
m
最大
支持物質量
kg/m
最大
移動速度
m/min
TKP13H10130.660TKP91H5645460TKMK47H2818260
TKP18H1415160TKP91H8064860TKMT47H2618260
TKP18H1515160TKC34H2531260TKMK65H4294460
TKP25H1511160TKC47H3643360TKMT65H3894460
TKP35H2211260TKC64H5045460TKMK95H5871660
TKP45H2548260TKC85H6831660TKMT95H5471660
TKP58H3934360TKC91H5645460TKMK125H7273860
TKP62H3421360TKC91H8056860TKMT125H6873860
TKP68H4634360TK070301430
TKP90H5042460TK095301830
TKP125H7430660TK130602430
TK180802630
TKH2501004430

注)MW仕様を除く(MW仕様でのご採用にあたっては当社までお問合せください)

水平旋回形(横旋回形)

■適用形式-TK形・TKP形・TKC形(一部)

※TKUA形でも適用可能です。ご検討にあたっては当社までお問合せください。

特長
  • ・水平面内で往復旋回式に移動するケーブル・ホースを案内する場合に使用します。
  • ・ケーブルベヤは両方向に屈曲可能な特形です。(標準品は逆方向に屈曲しないので使用できません。)
最大旋回角度 約360°(条件によっては、これ以上可能な場合や、これよりも小さくなる場合があります。)
支持物質量 水平仕様を参照ください。
移動速度 30m/min以下
ガイド方法
  • ・内外周ガイドレール、固定ガイドレールなどが必要です。
  • ・TK形ではキャスター、ガイドシュー、ガイドローラ、ガイドフレームなどが必要となることがあります。

水平旋回形(横旋回形)

■適用形式-TK形・TKP形

※TKUA形でも適用可能です。ご検討にあたっては当社までお問合せください。

特長
  • ・垂直面内で縦方向に往復旋回式に移動するケーブル・ホースを案内する場合に使用します。
  • ・ケーブルベヤは両方向に屈曲可能な特形です。(標準品は逆方向に屈曲できないので使用できません。)
最大旋回角度 180°~200°(条件によっては、これ以上も可能です。)
支持物質量 U字形を参照ください。
移動速度 60m/min以下
ガイド方法
  • ・フランジ付きドラム、固定ガイドレールなどが必要です。
  • ・TK形ではガイドローラなどが必要となる場合があります。

ペンダント形

■適用形式-TK形

特長
  • ・垂直や二次元(垂直および水平)に移動が必要なペンダント形スイッチボックスなどに使用します。
  • ・リンクプレートの中心ピンを特形ピンとして、スプロケットにより駆動します。
移動ストローク フリースパンがカタログ能力内であること。
支持物質量 カタログ能力内であること。
移動速度 60m/min以下
ガイド方法 スプロケットが必要です。
備考 サポータ高さを標準よりも大きくすることがあります。

コンビネーション設置

■適用形式-TK形(TK070は除く)

特長
  • ・移動ストロークが長い場合、支持物質量が大きく支持ローラ2箇所でも選定ができない場合や、
    フリースパン長さを短くして長寿命を期待する場合に使用します。
  • ・本体の横にサイドローラを1~5箇所取付けます。
移動ストローク ・TK180 50m以下 ・TK130 42m以下 ・TK095 24m以下 ・かつ標準仕様の約4倍以下
支持物質量 カタログ能力内であること。
移動速度 30m/min以下
ガイド方法 ケーブルベヤの高さに沿ってガイドレールが必要です。サイドローラが下へ降りる位置は切欠きます。

走行ローラ仕様

■適用形式-TK形(TK095、TK130、TK180(R300以上))

特長
  • ・移動ストロークが長いが支持ローラやサイドローラ仕様のガイドレールがあると邪魔になる場合や、機械が横切るなど
    設置空間を有効に利用したい場合に使用します。
  • ・本体に走行ローラを取付けます。
  • ・ケーブルベヤは両方向に屈曲する特形です。
移動ストローク カタログ支持ローラ2ヶ所と同等。(それ以上に大きくすることは出来ません)
支持物質量 カタログ能力内であること。
移動速度 30m/min以下
ガイド方法 走行するためのガイドレールが必要です。

多段形

■適用形式-TK形・TKH形・TKP形・TKC形・TKMK形・TKMT形・TKUA形

特長
  • ・設置幅空間が足らず、ケーブル・ホースを横一列に並べることが出来ない場合に使用します。
  • ・屈曲半径の異なる複数のケーブルベヤを親子式に積重ねます。幅は同じとします。
  • ・TK形、TKH形では外周側ケーブルベヤの内側に内周側ケーブルベヤを支持する受け金具を取付けます。
  • ・TKC形、TKP形、TKMK形、TKMT形、TKUA形は直接積重ねます。
移動ストローク 標準設置と同じただし、通常、支持ローラは使用できません。
支持物質量 カタログ能力内であること。
移動速度 標準設置と同じ
ガイド方法
  • ・TK形、TKH形は標準と同じ
  • ・TKC形、TKP形、TKMK形、TKMT形、TKUA形はロングスパン仕様と同様に側壁が高く、横隙間の小さなガイドレールとします。
備考 外周側のケーブルベヤには支持ローラ設置が困難です。