適用事例集 カムクラッチ - 17. バケットエレベータ、傾斜コンベア
アプリケーション
バックストップ
逆転防止とも言います。
機械の稼働中はカムクラッチは空転を続け、まれに発生する逆転時にかみ合う使用法です。
対応機種
採用機械
バケットエレベータ, 傾斜コンベア

適用事例
レイアウト
使用目的と動作説明
バケットエレベータや傾斜コンベアなど一定方向に搬送する場合、落雷等のトラブルで駆動装置が
停止した時、搬送物が逆方向に下がると、復旧のための後処理が必要になり、
最悪の場合、人身事故に繋がる可能性があります。
BSカムクラッチは主軸に取付けられます。
主軸正転時(搬送物が下方から上方に運ばれている状態)には空転をしています。
何らかのトラブルにより、モータ等が停止し、搬送物の自重などにより逆転が発生する状況では
BSカムクラッチは即座にかみ合い、逆転を防止します。
主軸へのBSカムクラッチの取り付けは逆転する軸を直接止めるので、最も確実な取付け箇所になります。
つばき カムクラッチでは
主軸での逆転防止(左図A)位置が最も確実な取り付け位置となりますが、お客さまのご要望などで、減速機の中間軸(左図B)や高速軸の位置(左図C)での取り付けを希望される場合には、中速空転に適したMG-Rシリーズや高速空転に適したBRシリーズを選択することが可能です。
左図B(減速機中間軸)、C(減速機高速軸)での取付け位置では、バケットエレベータや傾斜コンベアが逆転しようとした場合に、主軸とクラッチ取付軸の間にチェーン、カップリング、ギヤ等が介在しますので、これらの機器に異常があった場合にはカムクラッチの逆転防止が効かない場合も考えられます。すなわち左図A位置での逆転防止位置が最も安全な取付け位置となります。
カムクラッチ使用のメリット
- ・カムクラッチは自動的にかみ合い、逆転を防止します。
- ・ラチェットに比べ音や歯欠けの発生が無くコンパクトになります。
- ・バンドブレーキのようなブレーキ力の調整は不要です。