技術資料 ケーブルベヤ - ケーブルベヤの選定 - ケーブルベヤ スチールシリーズの選定

ケーブルベヤ スチールシリーズの選定

TK形・TKH形の場合

ケーブル・ホース収納スぺースによるサイズの決定

TK形、TKH形はサポータ穴(D)をご指定寸法で加工します。

ケーブル・ホースの外径・本数をもとにサポータの最小必要幅B'を計算し、サポータ幅B≧B'のサポータを選定します。

■サポータ寸法

・サポータ穴径の算出

D = d × 1.1 ただし、最小クリアランス2mm

D:サポータ穴径(Φ8以上の整数値)  d:ケーブル・ホース外径

・サポータ最小必要幅の算出

B' = Y + D1 + C + D2 + C +……+ Dn + Y

B':サポータの最小必要幅  C:4mm以上     Y:下表

サイズ Yの最小値
TK07010
TK09515
TK13018
TK18018
TKH25025

※サポータ寸法は各商品ページをご参照ください。

・サポータの選定

上記の算出結果と各形式のサポータ寸法よりA・B寸法を選定します。

サポータは移動端側の2リンク目から2リンク毎に取付けます。

サポータの数量(n)=リンク数(ℓ)/2   ※小数点以下は切捨て

■サポータの一体形と分割形

TK形とTKH形ケーブルベヤには、一体形サポータと分割形サポータの2タイプがあり、分割形サポータは、一方が簡単に取外せるため、支持物の取付け、取外しが容易にできます。口金付ホースや移動距離が長い場合、あるいは支持物の本数が多い場合などにご使用いただくと便利です。

TKS形の場合

■フレーム

仕切板の数量は、最小必要数以上で、できるだけ1ヵ所の穴に1本のケーブル・ホースが入るように決めてください。なお、ケーブル・ホースの配列は左右の質量バランスも考慮してください。

ケーブル・ホースの外径・本数をもとにフレームの最小必要幅B'を計算し、フレーム幅B≧B'のサポータを選定します。

・必要内幅の算出

D = d × 1.1 ただし、最小クリアランス2mm

D:必要内幅(小数点以下は切上げ)   d:ケーブル・ホース外径

・フレーム最小必要幅の算出

B' = ΣD + ΣU + 2Y

B':フレーム最小必要幅   U:仕切板板厚   Y:リンク板厚

・フレームの選定

上記の算出結果と各形式のフレーム寸法Bよりフレームを選定します。

フレームと仕切板の数量

フレームは2リンク毎に取付けます。

フレームの数量(n)=リンク数(ℓ)/2  ※小数点以下は切捨て

仕切板の数量(m)=n×(1ヵ所に付く仕切板の数)

フレーム寸法
サイズ B h Y U E F ケーブル・ホース最大径d
TKS070100
150
200
31103151327
TKS09546124171442
仕切板の最小必要数
サイズ 仕切板の最小必要数
B=100 B=150 B=200
TKS0700 (5)1 (8)2 (12)
TKS0950 (4)1 (7)2 (11)

( )内は取付可能最大数

屈曲半径R・強度選定

能力線図による選定

能力線図の移動ストロークSは、ケーブルベヤの固定端が、移動ストロークの中心位置(中央)に設置される場合に適用されます。

各形式の能力線図を基に移動ストローク、ケーブル・ホース質量、ケーブル・ホース外径、ケーブル・ホース許容屈曲半径から強度選定ください。

形式選定例:TKC形を選定する場合

使用条件
移動ストローク:3m
ケーブル・ホース質量:4kg/m
ケーブル・ホース外径:Φ20mm(1本)
ケーブル・ホース許容屈曲半径:160mm

左表の横軸3mと縦軸4kg/mの交点を見い出し、この点を満足させるTKC47H36を選定します。

ケーブル・ホースの許容屈曲半径(r) < ケーブルベヤの屈曲半径(R)

この条件を満たすR=200 が決まります。
よって、上記条件より、TKC47H36W80R200となります。

速度・加速度確認

各品種および設置方法毎の移動速度の許容値を下記に示します。使用条件が、許容値を超えていないことを確認ください。(万一超えている場合は、当社までご相談ください)

■許容速度一覧表 (単位:m/min)
  TKP TKC TKMK/
TKMT
TKR TKQ TK TKH TKS TKI TKV
標準 300 300 300 300 600 60 60 60 120 150
支持ローラ 150 150 150 150 150 60 60 60
支持プレート 60
水平 60 60 60 30 30 30
U字 300 300 300 300 600 60 60
逆U字 300 300 300 300 600 60 60
下側移動 300 300 300 300 600 60 60 60
コンビネーション 300 300 300 300 600 60 60 60
ロングスパン仕様 * * *
走行ローラ 30
縦旋回 60 60
水平旋回 30 30 30

※ロングスパン仕様(*印)はカタログを参照ください。

※-は適用外です。

※TKUA形に関しては当社までお問合せください。

■許容加速度一覧表
TKP2G
TKC3G
TKR2G
TKQ4G
TK1m/sec2
TKS1m/sec2
TKH1m/sec2
TKI,TKV3G
TKMK,TKMTご相談ください

加速度が非常に大きい場合は、非常に短時間で寿命となるおそれがあります。使用条件が、上表を超えていない事を確認ください。(万一、超えている場合は当社までご相談ください)

-参考- TKMK形、TKMT形 屈曲半径、断面寸法比較

オープンシリーズとクローズシリーズで屈曲半径と内幅寸法が異なるものがありますので下表をご参照ください。

サイズ 屈曲半径 内幅寸法 内高さ寸法
TKMK47H2855, 75, 100, 160, 200, 25024, 56, - , 104, 152, 19228
TKMT47H26- , 75, 100, 160, 200, 250- , 56, 80, 104, 152, 19226
TKMK65H4275, 95, 115, 145, 220, 30066, 106, - , 154, 194, 25842
TKMT65H38- , 95, 115, 145, 220, 30066, 106, 130, - , 194, 25838.5
TKMK95H58140, 170, 200, 290, 380114, - , 162, 210, 258, 306, 402, 51458
TKMT95H54
(プラカバータイプ)
140, 170, 200, 290, 380114, 130, 162, - , 258, 30654.5
TKMT95H54
(アルミカバータイプ)
140, 170, 200, 290, 380100~400(1mm毎)54.5
TKMK125H72180, 220, 260, 340, 380, 500- , 151, - , 247, 359, 407, 455, 50372
TKMT125H68- , 220, 260, 340, 380, 500135, - , 183, 24768.5