適用事例集 カムクラッチ - 11. コンベア等の搬送装置の2元駆動
アプリケーション
オーバランニング
カムクラッチの内外輪がかみ合ってトルクが伝達されている場合と、内外輪の回転速度の差や回転方向の違いによって、
空転を続ける場合とが任意に繰り返される使用法です。自動車のフリーホイルの動きと同様です。
対応機種
採用機械
コンベア等の搬送装置の2元駆動

適用事例
レイアウト
使用目的と動作説明
テンパ処理工程など設備や処理目的物の仕様などによりますが、1日24時間で長期間の連続運転を行なう
場合があります。
従って、駆動部分にトラブルがあると設備の停止につながる為、上手のように駆動部を2つ設けるスタンバイ
駆動を(この例でのスタンバイ駆動は一方に事故が発生すると即座にもう一方の駆動に切り替えることを
意味しています)採用する事があります。
2元駆動方式により、いずれか一方の駆動元がトラブルに見舞われても、もう一方の駆動元により運転を
続けることが可能になります。
上図では向かって左側のカムクラッチボックスAが噛み合い駆動元となり、右側のカムクラッチボックスBが
空転しスタンバイ側となっています。
A側の現在駆動中の装置側に何らかのトラブルがあれば、B側のモータが駆動元となり運転を開始します。
この時カムクラッチボックスBが噛み合い、カムクラッチボックスAは空転し、A側のモータとの縁を
切ります。
長時間連続運転が可能なカムクラッチボックスとは・・・
カムクラッチをケース内に収め、理想的な潤滑方法を採用することで連続高速回転の使用に耐えうるよう
設計されたシリーズです。
カムクラッチを主体としたOBシリーズ、補助減速機を組み合わせたターニング運転やインチング運転に
適したTBシリーズに大別されます。
また、潤滑方式や潤滑油冷却装置の組み合わせにより8つのタイプに分かれ、各タイプごとに数種類の
サイズをシリーズ化していますので、ご使用条件により有効な仕様のものを選択いただけます。
カムクラッチボックスのメリット
- ・1年間潤滑交換できない場合等に適しています。