技術資料 直動機器 ジップチェーンアクチュエータ 取扱

運転時の注意事項

  • 1. 本体に作用する荷重は静的、動的ともに基本容量、許容入力軸トルクおよび許容オーバハングロード以下になることを確認ください。 (詳細はこちらの選定方法をご参照ください)
  • 2. 本体に直接衝撃が加わらないように、必要に応じて緩衝装置を設けてください。
  • 3. 駆動源は、ギヤモータ、サーボモータなどが使用可能です。ただし本体は極めて高効率ですので、負荷荷重により逆転します。惰行および負荷による逆転防止のために必ずブレーキまたはブレーキ付モータを使用してください。なお、ブレーキ制動トルクは150%以上で、応答性の良いブレーキをご使用ください。
  • 4. 必要入力トルクの内、平均無負荷稼働トルクが占める割合が25%以上となる場合、チェーン特有の噛合い動作によるトルク変動が大きくなります。円滑に稼働させるために、平均無負荷稼働トルクを1.5倍にて選定ください。
  • 5. 使用開始当初は、平均無負荷稼働トルクが大きくなることがありますが、これは初期なじみであり、徐々に安定しますので、そのままご使用ください。
  • 6. モータ無の負荷時間率(%ED)[運転時間÷(運転時間+休止時間)]は入力するモータや装置に依存するため、駆動源の能力に準じます。
  • 7. 人員搬送用装置に使用される場合には、装置側に安全のための保護装置を設けてください。
    装置暴走による人身事故や、装置破損のおそれがあります。
  • 8.昇降装置に使用される場合には、装置側に落下防止のための安全装置を設けてください。
    昇降体落下による人身事故や、装置破損のおそれがあります。
  • 9. 吊下装置に使用される場合は、チェーンが切断した場合に備えて安全装置を必ず設けてください。さらに安全柵を設け、吊下物の下へは絶対に入らないでください。
  • 10. サーボモータをご使用し緊急時に停止させる場合であっても、モータ内蔵のメカブレーキによる制動はしないでください。必ず、ダイナミックブレーキによる減速後にメカブレーキが作動するような制御ロジックとしてください。詳細は、モータメーカの取扱説明をご参照ください。