適用事例集 カムクラッチ - 20. ローラーテーブル

アプリケーション

オーバランニング

カムクラッチの内外輪がかみ合ってトルクが伝達されている場合と、内外輪の回転速度の差や回転方向の違いによって、
空転を続ける場合とが任意に繰り返される使用法です。自動車のフリーホイルの動きと同様です。

対応機種

採用機械

ローラーテーブル

適用事例

レイアウト

カムクラッチにはスプロケット(伝動部品)が取り付けられ、各ローラー軸に取付けられます。
板ガラス、石膏ボードなどの搬送用ローラーテーブルに多く使用されています。

使用目的と動作説明

通常運転時

カムクラッチにはスプロケットが取付けられ、各ローラに組込まれます。ローラはカムクラッチのかみ合いにより回転させられます。
((右図:緑矢印)) 噛み合いとは・・外輪・カム・内輪が一体となって駆動機側から被動機側へ動力を伝達する状態のこと。本使用例では外輪側から内輪側に回転がカムクラッチのかみ合いにより伝えられています。

停電時

搬送物を手で押して搬送します。この時カムクラッチは空転状態になり、ローラーと搬送物がスリップすることなく、また搬送物に傷をつけないよう軽く搬送することができます。
((右図:赤矢印)) 空転とは・・外輪が停止した状態でも内輪側のみが赤矢印方向に回転できる状態。

カムクラッチ使用のメリット

  • ・オーバランニング機能が、重量搬送物の無傷での運び出しを可能にします。