適用事例集 カムクラッチ - 7. ウッドクラッシャー
アプリケーション
オーバランニング
カムクラッチの内外輪がかみ合ってトルクが伝達されている場合と、内外輪の回転速度の差や回転方向の違いによって、
空転を続ける場合とが任意に繰り返される使用法です。自動車のフリーホイルの動きと同様です。
対応機種
- ・特型カムクラッチ
採用機械
ウッドクラッシャー

適用事例
レイアウト
使用目的と動作説明
木材チップはウッドクラッシャにより、切断木や枝木から作られ果樹園、庭、歩道等に敷かれます。
ウッドクラッシャのドラムには多くの切歯があり、重量があるために大型のウッドクラッシャは起動時に
サブモータを必要とします。
ドラムはトラクターのエンジンからPTOシャフト→カムクラッチかみ合い→ベルト→ドラムへと伝えられます。
エンジンを停止したときにドラムは、即座に停止する事が出来ず慣性で回り続けようとします。
カムクラッチは上記ドラムが回り続ける場合、空転を行い慣性力を逃がします。
またサブモータでクラッシュドラムを回転させる場合にはカムクラッチ外輪が空転を行いPTO軸側との縁を
切ります。木とカッターが接触する時には衝撃が発生し、カムクラッチ内輪側からカムのかみ合いを通じ
外輪側に回転を伝えていますが運転中は前述の衝撃を受けている状態になります。
このような使用方法では、カムクラッチの寿命、かみ合い性を考慮する事が必要となります。
つばき カムクラッチでは・・・
衝撃が常に作用する使用方法においては、カムクラッチの寿命やかみ合いと空転状況等の
使用条件により、カムクラッチの仕様を決定する必要があります。
カムクラッチ使用において、豊富なアプリケーション経験があり、効果と経済性を考慮した製品を、
ご提案させていただけると考えています。
カタログの能力を超える場合等、是非ご相談ください。
カムクラッチ使用のメリット
- ・カムクラッチは回転数の差により自動的にかみ合いから空転へ移行します。
- ・かみ合いから空転に移行する際に、切替え装置などは不要で余分な機器を必要としません。