技術資料 小形コンベヤチェーン 選定

倍速チェーンコンベヤ設計資料 以下の寸法を参考に製作、施工ください

1. コンベヤ両端部とスプロケットの位置

コンベヤ両端部とスプロケットの位置
表16
サイズ&ローラ形式 レール番号 Z L
RF2030VRP RF2030VRP-R2
RF2030VRP-R2S
21.3 40
RF2040VRP RF2040VRP-R2
RF2040VRP-R2S
14.7 50
RF2050VRP RF2050VRP-R2
RF2050VRP-R2S
16.1 60
RF2050VRP-R2HS 76.2 60
RF2060VRP RF2060VRP-R2
RF2060VRP-R2S
14.9 70
RF2080VRP RF2080VRP-R2S 24 100

2. アルミフレームの加工寸法

表17のRF2050VRP-R2HSレールには、駆動・従動部用アルミフレームがありません。

表17の寸法を参考に中間フレームを追加工ください。

アルミフレームの加工寸法
表17
サイズ&ローラ形式 RF2050VRP
レール番号 RF2050VRP-R2HS
X(駆動側) 340
X(従動側) 120
Y 30

3. 取付ボルト・コンベヤ高さ

取付ボルト・コンベヤ高さ
表18
フレーム (1) (2) (3) (4) (5) (6) H L
RF2030VRP-R2
RF2030VRP-R2S
M6×10 M6 M5 M6 M5 M6×8 61.5 14.5
RF2040VRP-R2
RF2040VRP-R2S
M6×12 M6 M6 M8 M6 M6×8 68 28.5
RF2050VRP-R2
RF2050VRP-R2S
M8×20 M8 M8 M10 M8 M8×10 82.5 36
※RF2050VRP-R2HS M8×20 M8 M8 M10 M8 M8×10 142.5 37
RF2060VRP-R2
RF2060VRP-R2S
M8×20 M8 M8 M10 M8 M8×10 95 44.5
RF2080VRP-R2S M8×25 M8 M8 M10 M8 M8×12 130 47
  • 1) アルミフレーム間の位置合わせ
    上図矢印(A)のV溝を基準に位置を合わせ、表18(4)のボルトでベースに固定ください。
  • 2) アルミフレームの接続
    位置合わせの後、フレームジョイントで固定できます。
    ※フレームジョイントはアルミフレーム間の位置合わせ用ではありません。
  • 3) パレットガイドレールの取付け
    図矢印(B)のV溝の位置に必要な大きさの穴をあけて、表18(1)の六角ボルトで取付けてください。
  • 4) 上表の※印はアルミフレームとパレットガイドレールには60mmの高さの差が生じます。
    パレットガイドレールの下に高さ調整のカラーを入れてご使用ください。

4. コンベヤ脚ピッチ

搬送物質量と表19の断面二次モーメントによって決定してください。ただし、断面二次モーメントにかかわらず、フレーム連結部は脚で受けるよう設計ください。

コンベヤ脚ピッチ

脚ピッチの求め方(ℓ)

脚ピッチの求め方
  • I = 断面二次モーメント(cm4)(表19参照)
  • W = 積載質量(kg/m)
  • δ = たわみ(2mm)
  • E = 7.0 × 103 (kg/mm2)

注)積載質量(W)は、チェーンを2本並列で使用するため、負荷のアンバランスを考慮して積載質量の(0.6W)とします。

表19
分類 フレーム形番 断面二次モーメント(I)
cm4
アルミフレーム RF2030VRP-R2 17.127
RF2040VRP-R2 40.185
RF2050VRP-R2 84.039
RF2060VRP-R2 135.137
スチールレール付
アルミフレーム
RF2030VRP-R2S 17.821
RF2040VRP-R2S 44.312
RF2050VRP-R2S 95.623
RF2050VRP-R2HS 442.093
RF2060VRP-R2S 171.761
RF2080VRP-R2S 360.726

※駆動・従動部用フレームも断面二次モーメント(I)は上記と同じです。

5. スチールレール付アルミフレーム

1)断面構造

RF2030VRP

断面構造

RF2040VRP~RF2080VRP

断面構造
フレーム形番 スチールレール(品番3) スチールレール取付ネジ
(品番4)
十字穴付ナベ小ネジ
インナーレール取付ネジ
(品番5)
十字穴付サラ小ネジ
中間用 駆動・従動用 寸法
(板厚×幅)
A寸法
RF2030VRP-R2S RF2030VRP-R1SK, -R1SJ 3×13 4.75 M3×7 -
RF2040VRP-R2S RF2040VRP-R1SK, -R1SJ 3×13 8.4 M4×5 M4×6
RF2050VRP-R2S RF2050VRP-R1SK, -R1SJ 3×13 8.4 M4×6 M4×6
RF2050VRP-R2HS - 3×13 8.4 M4×6 M4×6
RF2060VRP-R2S RF2060VRP-R1SK, -R1SJ 3×13 8.4 M4×6 M4×6
RF2080VRP-R2S RF2080VRP-R1SK, -R1SJ 6×16 10.5 M5×8 M6×10

2)中間用フレーム組立図

中間用フレーム組立図

3)駆動部用、従動部用フレーム組立図

駆動部用、従動部用フレーム組立図
  • ・RF2050VRP-R2HSには、駆動・従動部用フレームはありません。
  • ・上図の右端部の下側には、切込み加工が施してあります。(RF2030VRP-R1Kの例)

4)スチールレール付アルミフレーム取扱留意点

  • 1. スチールレール付アルミフレームを切断して使用する場合
    • (1)フレーム中央部、あるいはネジ部以外を切断します。
    • (2)切断した面に発生したバリなどは除去します。
    • (3)切断した面から15~30mmのところでスチールレールとインナーレール、およびインナーレールと本体フレームをビス止め固定します。
    • (4)加工はすべて部品単体で行い、加工によって発生したバリ・キリコなどは完全に除去して再組立を行います。45°カット部も食い違いがないようにしてください。
  • 2. フレーム連結の場合
    フレーム連結後、スチールレールの合わせ面に段差(縦、横方向)がある場合は、チェーンのローラが引っ掛からないようにわずかな面取りを施してください。