技術資料 小形コンベヤチェーン フリーフロー
フリーフローとは?

フリーフローとはチェーンを動かしたまま、ストッパで搬送物を任意の場所に滞留させ、その後ストッパを解除して再び搬送させる方法です。
チェーンを動かしたまま、搬送物はストッパなどで動かないようにされ、チェーンと搬送物が滑っている又は転がっている状態のことをアキューム状態と言います。
フリーフローとしては、以下の4種類をラインアップしています。
フリーフローチェーンの種類
1. サイドローラチェーン
[千鳥形]

[平行形]
特長
- ・垂直方向の寸法は最小でコンベヤのコンパクト化に適します。
- ・ブレーキ付きでパレットの加速時間を短縮できます。
- ・SRの配置が千鳥形、平行形の2種類があります。
(千鳥形はパレットの乗り移りがスムーズ)
用途:電機、電子産業、自動車など幅広い。
2. トップローラチェーン

特長
- ・チェーン自体の幅寸法が、他のタイプより小さいです。
- ・搬送能力を大きくした2列チェーンも製作可能です。
- ・転倒防止用アタッチメントが取付け可能です。
用途:主に自動車産業、精密機械産業 [例:エンジンブロック搬送]

3. センタローラチェーン

特長
- ・トップローラ付チェーンと比べて重心が低く両サイドのローラで走行するため安定した搬送が可能です。
- ・チェーン速度は倍速チェーンと異なり等速です。
- ・レールなど周辺部品は倍速チェーンと同じです。
用途:主に自動車産業(部品搬送)
4. 倍速チェーン

特長
- ・チェーンの2.5倍の速度で搬送物が移動します。
- ・チェーン速度を低くでき、低騒音です。
- ・レールなど周辺部品が充実しています。
- ・用途によってローラの材質を変更することも可能です。
- ・異物の落ち込みを防止するスナップカバー付倍速チェーンもあります。
用途:主に自動車業界・電機・電子・液晶業界