技術資料 クラッチ 取扱
MIシリーズ 取扱注意
- 1. 外輪に取付けるスイングアームなどは、外輪の外周部B寸法(こちら)とインロにして、外輪端部のタップ穴に強度区分10.9以上の強度のボルトでしっかりと取付けてください。そのインロ部の公差はH6、またはH7を推奨します。
- 2. 軸径公差はh6、またはh7を推奨します。
- 3. キーは必ず平行キーを使用し(MI750以上はキーつきで納入します)、キーの天井を利かすことは絶対に避けてください。
- 4. キーは、JIS B1301-1959(旧JIS)平行キー2種をご使用ください。
(MI750以上は、高さが特殊寸法のキーになっていますのでキーを付属しています。なお、軸の対するキーの溝深さはJIS通りで行ってください。)
但し、軸径とキー寸法の関係はJIS通りでないものもあります。
- 5. 軸へはめ込む際は、内輪端面に力を加えて取付けてください。外輪をたたくことは絶対に避けてください。
- 6. インデキシングに使用する際は、送り精度を向上するために以下の点に注意してください。
- (1)軸端にはエンドプレートを使用し、内輪端面を充分締め込み、キーとキー溝は十分すり合わせをしてください。
- (2)ブレーキと逆転防止用カムクラッチを併用してください。期待精度が比較的ラフな場合は、どちらか一方でよい場合もあります。
- 7. 許容最大トルク一杯、またはそれに近いトルクでご使用の場合は、キーおよび軸は調質、あるいは焼入れしたものの使用を推奨します。
(MI750以上に付属しているキーは焼入れキーです。)
あわせて軸強度の確認も行ってください。
- 8. カムクラッチにスラスト荷重がかかる場合は、別途スラスト荷重を受けるものを設けてください。
- 9. 出荷時に、潤滑油は封入されていませんので、ご使用前に推奨潤滑油を注入してください。
- 10. 潤滑およびメンテナンスについてはこちらを参照ください。
