技術資料 ドライブチェーン ご使用になる前に

ローラチェーン伝動の特性から見た特長と留意点

特長

大きな減速比が得られる。(一般的には1:7まで)

長い軸間距離(通常は4m以下)がとれる。軸間距離に自由度が大きい。

多軸伝動が可能。両面が使用可能。

取付け取換えが容易。(切継ぎが容易)

短い軸間距離でチェーンに支持があり、軸間距離が短い場合、軸が垂直でも駆動可能。

同一トルクでベルトに比べてスプロケット径を小さくできる。

力の伝達が多くの歯数で行われるので、スプロケットの歯の摩耗はギヤよりも有利。

ギヤに比べ衝撃吸収能力が高い。

高い伝動効率。

留意点

スプロケットの多角形運動による速度変動がある。(スプロケットの歯数を多くすることで影響を少なくできる)

伝動時には速度に応じた潤滑方法が必要。

摩耗伸びがある。また伸びた時のたるみ調整を考えておく必要がある。

心出し、軸の平行度に注意が必要。スラスト荷重に弱い。

開梱や取付け時に、ねじれたり絡んだりしないように保持する必要がある。