適用事例集 カムクラッチ - 14. 材料搬送装置

アプリケーション

インデキシング

回転間欠送りとも言います。
外輪の一定サイクルの運動を、間欠的な回転運動に変えて、内輪(軸)に伝達します。
高頻度のかみ合いと空転を繰返す使用法です。

オーバランニング

カムクラッチの内外輪がかみ合ってトルクが伝達されている場合と、内外輪の回転速度の差や回転方向の違いによって、
空転を続ける場合とが任意に繰り返される使用法です。自動車のフリーホイルの動きと同様です。

対応機種

採用機械

材料搬送装置

適用事例

レイアウト

使用目的と動作説明

例1では、インデキシング用とオーバーラング用に2個のカムクラッチを組込んだ例です。
カムクラッチAはエアシリンダによるラックの往復運動を間欠運動に変え、ウォームギヤを介してロールをインデキシング(間欠送り)させます。この場合、カムクラッチBはかみ合っています。ロールをインデキシング無しで連続的に駆動させたい時には、軸bをイの方向に駆動してロールを連続回転させます。この場合カムクラッチBは空転し、カムクラッチA側との縁を切っています。
例2でも、カムクラッチAはインデキシング用、カムクラッチBはオーバランニング用です。
カムクラッチAの外輪はアームに、内輪は軸に取付けられています。カムクラッチBの外輪はウォームホイルに内輪は軸に取付けられています。
インデキシングではカムクラッチAにて間欠送りを行い、連続運転ではウォームギヤを回転させカムクラッチBはかみ合いカムクラッチAの内輪が空転します。

つばき カムクラッチでは

ロール軸径、必要トルク、回転数などに基づきカムクラッチの選定が必要です。
お客様の使用条件やスプロケット型番や取付方法に合わせて、カムクラッチを選択していただく事が
可能です。
また周囲温度が高い場合等、潤滑条件についてもご使用条件に適した仕様を選択することができます。

カムクラッチ使用のメリット

  • ・カムクラッチは回転数の差だけで自動的に空転とかみ合いを行います。
  • ・間欠送りと連続運転を制御する装置は不要で運転の切替が行えます。