適用事例集 カムクラッチ - 3. ローラーコースター

アプリケーション

オーバランニング

カムクラッチの内外輪がかみ合ってトルクが伝達されている場合と、内外輪の回転速度の差や回転方向の違いによって、
空転を続ける場合とが任意に繰り返される使用法です。自動車のフリーホイルの動きと同様です。

対応機種

  • ・特型カムクラッチ

採用機械

ローラーコースター

適用事例

レイアウト

使用目的と動作説明

高速で動くローラーコースターが定位置で安全に停止できるよう高速と低速の速度差の調整に
使用された例です。
ローラーコースターに取り付けられたブレードが、最終付近に設置されたブレーキで減速させられ、
多数のタイヤと駆動装置を通してプ゚ラットホームの停止位置まで運ばれる機構です。
カムクラッチはローラーコースターが高速でタイヤに進入してきた時、空転し、ローラーコースターが
タイヤのスピードまで減速されるとかみ合いプラットホームまで運び定位置で停止させます。

カムクラッチを使用しなかったら・・・

ローラーコースターのブレードが高速で進入してくると

タイヤと駆動装置に衝撃を与えると共に、タイヤ間で

スリップが発生します。ウォーム減速機はその衝撃の為に

破壊されてしまい、タイヤの寿命も著しく悪くなります。

カムクラッチ使用のメリット

  • ・カムクラッチは回転数の差だけで自動的に空転とかみ合いを行います。
  • ・速度差を調整する制御装置は不要で速度の移動がスムーズに行えます。