適用事例集 カムクラッチ - 2. デタッチャブルスキーリフト
アプリケーション
オーバランニング
カムクラッチの内外輪がかみ合ってトルクが伝達されている場合と、内外輪の回転速度の差や回転方向の違いによって、
空転を続ける場合とが任意に繰り返される使用法です。自動車のフリーホイルの動きと同様です。
対応機種
採用機械
デタッチャブルスキーリフト


適用事例
レイアウト
使用目的と動作説明
複数乗りのスキーリフトが乗降の場所で、高速と低速の速度差の調整に使用された例です。
- スキーリフトは人の乗降場所では低速で、昇降途中は高速で運転されます。
- リフトは乗降り場所の手前でメインのケーブルから外れると、リフト上部にある板状の部品を通して
カムクラッチを内蔵したタイヤで高速側から低速側回転域に移動します。 - 通常タイヤはカムクラッチの噛み合いにより低速で回転していますが、高速でリフトが進入してくると
カムクラッチの外輪側が空転しスムーズに低速側に進入できます。 - リフトの速度が次第に減速しタイヤの回転以下になろうとするとカムクラッチがかみ合って
リフトを自動的に低速で運転します。
カムクラッチ使用のメリット
- ・カムクラッチは回転数の差だけで自動的に空転とかみ合いを行います。
- ・速度差を調整する制御装置は不要で速度の移動がスムーズに行えます。