技術資料 減速機 ウォーム減速機 取扱
ここでは、EWJ・EWJM(R)・EW・EWM(R)、SWJ・SWJM(R)・SW・SWM(R)、TDシリーズ取扱に関する一般事項について記載しています。
詳細につきましては、製品に添付しています取扱説明書をご参照ください。
6. 運転
・本機は潤滑油を封入の上、出荷しております。運転前に「プラグ栓」を「プレッシャーベント」に付替えて、お使いください。
(注. 付替えていない場合は内圧の上昇により油洩れの恐れがあります。)
EWJ・EWJM(R)(高減速も含)および SWJ・SWJM(R)にはプレッシャーベントは必要ありません。入荷時の状態で使用ください。
6-1. 運転前の再確認
- ・据付けが終わりましたら、運転開始前に次の点を再確認してください。
- (1)潤滑油は規定量入っているか。 (オイルゲージに油面が見えれば規定量です。)
- (2)プレッシャーベントはついているか。 (据付方向が特形で、グリスニップルが付属の場合は、グリスニップルも取付けてください。)
- (3)相手機械との連結は正しく行われているか。
- (4)据付ボルトは確実に締め付けてあるか。
- (5)回転方向は正しいか。
- ・モータ付き減速機の場合は、上記項目に加え、下記に記載する項目についても再確認してください。
- ・遮断器や過電流リレーは適当なものが入れてあるか。
- ・配線の間違いはないか。
- ・接地線は確実につないでいるか。
- ・なお、未然に危険を防止するために、本減速機が運転されることで危険が予測される場合や本減速機が正常に機能しなくなった場合にでも、危険な状態にならないよう、装置側で配慮いただくようお願いします。
6-2. ならし運転
・出荷時ならし運転は行っておりません。本来の性能を発揮するためには、通常、1/2~1/3の負荷をかけて、一日程度のならし運転を行ってください。
6-3. 負荷
・規定以上の負荷をかけますと減速機の寿命にも悪い影響を与え、減速機を損傷させる原因になります。規定以上の負荷を超えることのないようにご注意ください。
6-4. 運転開始後の確認
- ・運転開始後、次の項目を確認してください。
- (1)異常な振動や騒音がないか。
- (2)衝撃の発生はないか。
- (3)異常な温度上昇はないか。
- ・運転して最初の2~3日は、やや発熱することがありますが、これは異常ではありません。ただし、減速機のケース温度が100℃を超える場合は、容量不足、潤滑油の過不足、据え付け不良等が考えられますのでご注意ください。なおこの際、直接素手で減速機に触れますと「火傷」の危険性がありますので、充分ご注意の上点検してください。