技術資料 減速機 マイタ・ベベルギヤボックス 取扱

ここでは、取扱に関する一般事項について記載しています。

詳細につきましては、製品に添付しています取扱説明書をご覧ください。

2. 据付

2-1. 周囲条件

周囲温度-10℃~50℃のなるべく風通しの良い埃や湿気の少ない所に据付けてください。

腐食性の液体やガスのある場所、引火性・爆発性のある場所でのご使用は避けてください。

また、屋外などでご使用の場合には、雨などが直接かからないよう、カバーなどを付けてご使用ください。

2-2. 運搬

運搬は、必ずケース上面のアイボルトか吊り金具を用い、ラテラル軸、クロス軸にワイヤーなどは絶対に掛けないでください。

軸の偏心などにより、寿命を短くしたり故障の原因となります。

注)ED2、4、6、ARAギヤボックスにはアイボルトがありません。

2-3. 据付

据付けは強固で平面度の良い場所に、しっかり締付けてください。

この時マイタギヤボックスの取付面が完全に密着し振動などが発生しないように完全に取付けてください。

据付角度はED2、4、ARAギヤボックスは制限がありませんが、ED6~16は±5°以下、ED20、25は±2°以下としてください。

ARAギヤボックスの取付けには中央の3ヵ所の取付穴かフランジ面の4ヵ所の取付穴をご使用ください。

推奨据付ボルトサイズ

ED 2 4 6 7 8 10 12 16 20 25
ボルト M8 M8 M12 M12 M12 M14 M18 M20 M18 M20

注)

  • 1. 装置設置後は運転前に必ずグリース給脂を行ってからご使用いただくようお願いいたします。詳しくはグリースの補給を参照ください。
  • 2. ED2、4は取付方向が自由ですが、ED6~25は、ご注文時に指示いただいた取付方向以外でのご使用は避けてください。
    (取付例を変更される場合はオイルゲージ、グリースニップルなどの位置が変わりますので当社までお問合せください。)
  • 3. ED12以上はプレッシャーベントを取付ける必要がありますので据付け完了後、指定位置の穴付プラグを付属のプレッシャーベントに付換えてください。

2-4. 連結

  • ・マイタギヤボックス・ARAギヤボックスのラテラル軸、クロス軸にプーリ、スプロケット、カップリングを取付ける際は軸を曲げたり、ベアリング・オイルシールなどを傷つけないよう注意してください。
  • ・心出しは正確に行ってください。軸の偏心や許容以上のラジアル荷重はギヤ、ベアリング、軸の寿命を短くし、騒音・振動の原因となります。
  • ・カップリングをご使用の場合は各々のメーカーの推奨する心出し許容値の範囲でできるだけ正確に取付けてください。
    当社のフレキシブルカップリングは種類も豊富で最適です。