技術資料 小形コンベヤチェーン 取扱

その他の注意事項

1. 休転時

コンベヤは必ず無負荷の状態にして停止してください。始動の際に過負荷となるおそれがあるからです。

また長期休転時は始動前にチェーンの点検を必ず行うようにしてください。

2. 部品の固定

バケット、エプロン、スラットなどチェーンにボルト締めされるものは、運転中の振動によりナットが緩み脱落するおそれがありますので、ナットの緩止めをしてください。

3. 気温と凍結

冬期の昼夜間などのように気温の差がある場合は、コンベヤの凍結の原因となります。給油、点検と共に水分のある搬送物については、気温の変化に注意して運転してください。

4. 予備チェーンの保管

万一の故障の場合に備えて、予備チェーンを準備されることをお奨めします。予備チェーンを一時保管される場合は湿度の低い屋内に置いてください。また、長期間保管される場合は、防錆油を塗布してください。チェーンには品名、図番、購入日、使用設備名などを記入したエフを取付けておくと便利です。

5. コンベヤの予防保全

以上の保守・点検に関してはコンベヤの経歴書を作成して搬送容量、搬送速度、主軸回転速度、電流、電圧、電力、実稼働時間、実搬送量、点検、給油日、事故などを定期的に記録しておけば、不時の故障を防止し補修の便を図ることができます。

6. 清掃

チェーンやチェーンレール上に異物や搬送物がかかる場合は、定期的に掃除してください。

7. チェーンおよびスプロケットの保管

ほこりやチリ、雨のかかる所にむき出しで保管しないでください。スプロケットは錆を防止するため、ハケで塗油してください。出荷時のチェーンは防錆処理を施しておりませんので、保管するときは防錆油を塗布し、定期的に点検してください。