技術資料 高速リフタ リフトマスタ 取扱

荷受・運搬・設置

ここでは、リフトマスタ®に関する一般的な取扱いについて記載しています。

詳細につきましては、製品に同梱しています取扱説明書をご参照ください。

荷受時の点検

リフトマスタがお手元にとどきましたら、次の項目を確認ください。
もし不具合箇所や疑問点がありましたらお買い上げの店へご連絡ください。

  • ・銘板に記載されている[1] TYPE(形番)、[2] MFG NO.(製造番号)、[3] DRAWING NO.(図面番号)がご要望のものと一致しているかどうか(図1)
  • ・輸送のため破損した箇所がないか
  • ・ネジやナットが緩んでいないか
銘板の見方

(図1)銘板の見方

お問合せの場合は、[1]TYPE(形番)、[2]MFG NO.(製造番号)、[3]DRAWING NO.(図面番号)をご連絡ください。

据付

1. 据付時の注意事項


警告
  • ・リフトマスタは必ず指定の使用環境基準下に設置してください。
  • ・リフトマスタは必ず強固な架台等に設置し、確実に固定してください。
  • ・リフトマスタの仕様範囲外で使用しないでください。感電、けが、装置破損のおそれがあります。
  • ・リフトマスタ設置の際には、関連法令を順守して実施してください。
  • ・下記の据付手順をご参照のうえ、安全に十分ご留意のうえ実施してください。

2. 据付手順

(1) 予め取付面の剛性が十分か、水準器で水平となっているかご確認ください。

※取付面側の水平出しを確実に行っていただけますと、リフトマスタの立ち精度出しが容易となります。


警告
  • ・リフトマスタ取付穴(4-Φ18)を用いて直接コンクリート面へアンカー固定しないでください。
    製品が転倒し、重大な事故につながる恐れがあります。
  • ・アンカーボルトの固定は、貴社据付フロア面強度を確認いただき、最大荷重、最大モーメントおよび、地震荷重が加わってもアンカー取付部の強度が十分に保てるように
    据付ベースサイズ、アンカー取付ピッチ、サイズを選定ください。
    ※諸事情により直接コンクリート面へ固定せざるを得ない場合は、別途転倒防止措置を施工ください。

(2) 本体を吊上げる際には、まず梱包箱をバラして本体上部のアイボルトにナイロンスリング等の吊り具を掛けて、本体を起立させてください。

そのまま起立させた状態で本体を吊り上げ、据付け位置まで移動させます。

※本体を吊上げる際には、納品図により質量を確認し、適正な吊り具を使用してください。

下図は参考図です。実際の外形は納品図を参照ください。


警告
  • ・本体を吊上げる際は、必ず本体上部のアイボルトを使用して吊上げてください。
    本体中央部は中空構造であるため、吊り具を掛けると内蔵されている機器が破損し、重大な事故につながる恐れがあります。
ナイロンスリングがモータ端子箱を押し付け、破損しないようご注意ください

(3) ボルトM16×4ヵ所(強度区分10.9以上)にてリフタ本体を仮固定します。
*取付ボルトは貴社にてご準備ください。


警告
  • ・本リフトマスタの設置は、十分な剛性のある鉄板、鉄製架台等の据付ベース上にボルト固定を行ってください。
    リフトマスタ取付けボルトは、M16(強度区分10.9以上)4本とし、ねじ込み長さは25mm以上を確保してください。

(4) 必要に応じてレベル調整を行ってください。

※リフトマスタの立ち精度の確認は、右図のように下げ振り等を用いて確認ください。
(A,B寸法の誤差がリフトマスタ上下限で、±1mm(目安)以内となるように調整を行ってください)

(5) レベル調整後、取付ボルトを締付けてください。(推奨締付トルク 289N・m)

(6) 取付ボルトの締付状態に問題が無いことを確認してから試運転を実施してください。

[下げ振りイメージ図]

下げ振りイメージ図