技術資料 カップリング 選定と手順

選定手順や注意事項等をご覧になりたい方は下記へお進みください。

製品シリーズの絞り込みや仮選定をご希望の方は
こちらをクリックしてください。

使用条件が決まっており詳細な選定をご希望の方は
こちらをクリックしてください。

ローラチェーンカップリング 選定

1. 選定に必要な使用条件

  • (1) 一日の稼働時間
  • (2) 負荷の性質と原動機の種類
  • (3) 伝達動力kWと回転速度r/min、トルクN・m
  • (4) 両軸の軸径

2. 選定方法

  • (1) 使用条件により、右表の使用係数表から使用係数を求めます。
  • (2) 伝達動力(またはトルク)に使用係数を掛けて、補正伝達動力
    (または補正トルク)を求めます。
  • (3) 使用回転速度で、補正伝達動力(または補正トルク)を満足するカップリングを伝動能力表から選びます。(下表参照)
  • (4) 必要とする軸径が、選定されたカップリングの最大軸径を超える場合は、1サイズ大きいカップリングを採用します。
  • (5) 標準キーを使用すると面圧が過大になることがありますので、キーの面圧を計算して、特殊キーやスプラインの採用が必要かどうか検討してください。
  • (6) モータ直結の場合のカップリングの選定については、下表の
    モータ直結の場合の選定表を参照ください。
使用係数(SF)表
負荷の性質 原動機の種類
電動機
タービン
蒸気機関
ガソリン機関
(4気筒以上)
ディーゼル機関
ガス機関
変動小、衝撃小、始動トルク小、逆転なし 1.0 1.5 2.0
変動中位、衝撃中位、逆転なし
(最も一般の場合)
1.5 2.0 2.5
変動大、衝撃大、負荷中逆転、負荷中始動 2.0 2.5 3.0
  • 注) 1. チェーンカップリングの運転時間による割増(ただし50r/min以上の時)

    8時間以上~16時間 / 1日......0.5

    16時間以上 / 1日......1.0

  • 注) 2. 上記使用係数表は一般的な目安です。使用条件を考慮して決定ください。

[参考]トルク・伝達動力・回転速度の関係

T = 9550 × P n T = 974 × P n

  • T:トルク N・m
  • P:伝達動力 kW
  • n:回転速度 r/min

3. モータ直結の場合の推奨形番

モータ容量
kW
モータ軸径
mm
形番
0.1 0.2 11 CR3812
0.4 14 CR3812
0.75 19 CR4012
1.5 24 CR4014
2.2 3.7 28 CR4014

注)モータは全閉外扇形4Pモートルの場合です。

モータ容量
kW
モータ軸径
mm
形番
5.5 7.5 38 CR5016
11 15 42 CR5018
22 48 CR6018
30 55 CR6018
37 45 60 CR6022

4. バックラッシ量

形番 CR3812 CR4012 CR4014 CR4016 CR5014 CR5016 CR5018 CR6018 CR6022
バックラッシ量
(deg)
2.04 2.12 1.80 1.58 1.72 1.50 1.32 1.24 1.02
形番 CR8018 CR8022 CR10020 CR12018 CR12022 CR16018 CR16022 CR20018 CR20022
バックラッシ量
(deg)
1.16 0.94 1.00 0.84 0.68 0.62 0.52 0.66 0.54

注)上記数値は計算値であり、保証値ではありません。また、他の形番の数値についてはお問合せください。

5. 使用可能雰囲気温度

-10℃~60℃

上記温度範囲外でご使用の場合には耐熱仕様(-10℃~150℃)もご検討ください。