倍速チェーンの原理


搬送のとき

・チェーン速度 : ν

・パレット速度 : V

・小径ローラ半径 : r

・大径ローラ半径 : R

大径ローラ(○印)と小径ローラ(●印)間の摩擦力によって両者は同一回転となり、
ローラ径の比により搬送物速度はチェーン速度の2.5倍になります。

チェーンが速度νで走行すると、小径ローラ外周(レール走行面の転がり速度)の周速度はνとなります。
このとき大径ローラと小径ローラは同一角速度で回転するため、
大径ローラ外周の周速度は半径の比より(R/r)×νとなります。

よって搬送物速度Vは、周速度(R/r)×νとチェーン速度νを合わせたものになります。

V=(R/r)×ν+ν

V=(R/r+1)×ν

ここで半径の比(R/r)≒1.5より

V≒(1.5+1)

ν≒2.5ν

搬送のときのチェーンとパレットの位置

アキュムレートのとき

制動力が大径ローラ(○印)に作用するため、
大径ローラと小径ローラ(●印)間でスリップしフリーフローになります。